今日の新聞各紙社説は…

 郵政民営化については、朝日と産経の社説がよかった。古い政治の問題は古い社説が合うのかと皮肉も言いたいようにも思うがそうではあるまい。微妙にだが、朝日も産経もこの間、変化しているのを感じてる。
 ブログの世界では、新聞vsブログと見て、新聞の世界を固定化しているが、実は静かに新聞の内部が変わりつつある。
 毎度のことだが、四月二八日の日本の主権回復というふざけた話には呆れる。国土と国民が分断されてなにが日本国の主権か。

●日経社説 家庭用燃料電池の可能性

 この話題は自分では評価できない。わからない。

●日経社説 ベトナム戦争後30年を振り返れば

 くだらない。
 これを読め。
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●産経社説 世界の教科書 誤った対日認識を正そう

 そんなこたぁどうでもよい(教科書で学ぶと考えるな、と)。

●産経社説 郵政民営化 欠陥の修正を躊躇するな

 これはやや勇み足だが、85点。

この機を逃せば民営化が再び政治日程に上る可能性は極めて低く、市場メカニズムと無縁な郵貯簡保合計三百四十兆円という巨大な資金が温存されるからだ。
 このうえは、国会審議や民営会社を監視する民営化委員会などを通じて、今回の民営化の欠陥を躊躇(ちゅうちょ)せず指摘し、かつ修正していくことを切に望むしかない。

●毎日社説 郵政民営化法案 後は野となれ山となれか?

 これもダメ。日本人ならしかも言論を担う人間なら、なにがこの状況で最善かという言論に責任を持て。

●読売社説 [郵政民営化]「改革の貫徹へ国会審議を尽くせ」

 議論が上滑り。

 ところが、合意文書は“抜け穴”を用意した。いったん市場で売られた金融2社の株式を、持ち株会社傘下の郵便や窓口網の両社が買い取ることを認める。持ち株会社が完全処分の義務を果たさなくてもペナルティーを科さない。

 だめなところ、一、妥協無くして法案は成立しない、二、合意文書と法案は異なる。

●朝日社説 郵政法案 それでも、やらぬよりは

 この社説は非常に良い。95点。

●朝日社説 脱線事故 奪われた命を思う

 深刻なテーマだが、実際には無内容である。