夕食はご飯、芋と魚1切れ 農水省が輸入停止時の献立

夕食はご飯1杯、焼き芋1本、焼き魚1切れ−。農水省は仮に農産物輸入がストップした場合として、かつての食料不足の時代を思い起こさせる、こんな献立例を作成した。朝、昼も芋中心で、みそ汁は2日に1杯、肉は9日に1食だ。

 農水省は悪い洒落のつもりなのだろうが、私は、以前これに類似する試算を読んだことがあり、これでいいじゃんと思った。日本人は日本の国土があれば餓死しないのである。瑞穂の国である。水が豊かである。世界の他の国を思えば天の恵みのような国土である。それでいいじゃん、と。最悪この事態になっても、工夫すればけっこう栄養は摂取できる。ポイントはカロリーとそれと腸内菌だ。現代日本人の腸がビタミンB6などをどの程度自前でまかなえるかわからないが、そのあたりを留意して工夫すれば微量栄養素も問題ない。というか、現実、途上国で貧困を少し抜けた地域でも肥満が深刻な問題なのだから、カロリーはさして問題にならないようにも思う。
 もちろん、現実的に、そんな事態になってはいけない。そしてそうなるわけもない。しかし、日本人は日本の国土の恵みという強い力を持っていることを忘れてはいけないと思う。