読売新聞(2001. 06. 11)[すてき私流]漫画家・中尊寺ゆつこさん 育児楽しむ陶食器

間もなく九か月になる長女倭央(わお)ちゃんのこの顔を見るのが、いま一番の楽しみだ。ある日のお昼は、とろとろに煮た野菜にヒラメを加え、仕上げに粉ミルク。それに玄米・麦入りの七分がゆ。もちろん、手作り。仕事の合間にまとめて作り、小分けして冷凍している。

 ご本人は、モデル、ゴルフ修業、漫画、ニューヨーク移住、アフリカ旅行……と「好きなことばかりしてきました」。やりたいことを自分で考え、それを追求してほしい。そんなメッセージを伝えたくて出産直前まで三年近く、自力でチャレンジしたアフリカ冒険旅行記を現在まとめている。
 ただし、今は育児中。やりたいことばかりやるというわけにはいかないが、「準備期間。いつかできればいいんです」と、母親業を楽しんでいる。
 育児ストレスなどとは無縁のこの自信と余裕。パワフルな生き方は、子どもの食事にも手を抜かないこだわりにも見事に表れている。

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 私生活では、10年7月、翻訳家で文筆業の小林雅明氏と結婚、12年に長女、15年に長男を出産した。一昨年には漫画でボランティア活動を紹介したり、昨年7月には、NHKの『英語でしゃべらナイト』に出演、30歳を過ぎてから、ニューヨーク生活で、英語をものにしたエピソードなどを披露していた。