「影響力がある」メディア、NYタイムズから首位交代

 これは面白い。

 米国の世論形成に影響力を持つ人々が、最もよく目にするメディアはニューヨーク・タイムズ紙、最も影響力があると見られているのが外交問題を論じる隔月刊のフォーリン・アフェアーズ誌。こんな調査結果がこのほど明らかになった。昨年は「影響力」でもNYタイムズ紙が筆頭だった。外交への関心が高まったのか、同紙への評価が下がったのか、首位交代の理由は明らかでない。

 前半ただの事実だが、後段の「首位交代の理由は明らかでない」には吹き出してしまった。そんなの単純だよ、NYTがダメだから。懺悔記事は鼻につくし、そのわりにスクープはないし、全体の見取り図もないし、ヒネリもないリベラルばかりくりだしやがるし、Washington Postのようにアフリカを見据えた世界を人道的に捕らえてもいない。偽インテリぶっている場合じゃねーよ、と。で、フォーリン・アフェアーズなんだけど、ま、私なんぞが言うのは失笑を買うけど、あえていうけど、レベル低いんだよね、こっちのほうが。なんつうか、これって、けっこうUndergraduateで読めるように書いてある。そして短絡的な時事でもないし、くだらねーコラムのヒネリはない。
 なお、米国の世論形成に影響力を持つ人々とやらは…
 
 NYタイムズ紙(接触率64%)
 ウォールストリート・ジャーナル紙(62%)
 USAトゥデー紙(54%)
 NBCの夜のニュース番組「ナイトリーニュース」(51%)
 
 意外じゃないと言えば意外じゃないけど、WSJがけっこう読まれているのかと思った。
 ほいで、意外なのはこっち。

 一方、「影響力」ではフォーリン・アフェアーズ誌に次いで、議会情報誌の週刊誌CQ、NYタイムズ紙と続き、「信頼性」では日刊紙のクリスチャン・サイエンス・モニターが1位だった。

 CSMに信頼性がかよっていう気は、ちょっとなと思う。
 ところで、田中宇とか論を組み立てるとき、こういうメインストリートの重要性にオッズをつけて情報を振り分ける前処理をすればいいのに。でも、そうすると、あのくらくらする作品はできないのだろうな。
 余談めくが、SalonはNYTをちょっと文学的にしたような感じだが、あれはあれで面白いね。意外というべきかわからないが、AP系のニュースもいちばんきちんと入れている。その点では、Gardianも同じ。
 ちなみに、私が一番面白いのは、Telegraphかな、内緒ですよ。読みやすいのはBBCVOAVOAが意外にいいですよ、外人である私なんぞには。