Newsweek Japanの今週号のタスカのエッセイが秀逸

 毎回、タスカさん、書きますね。
 「連載コラム ピーター・タスカ ニッポンはどの星の下に生まれた?」

武力行使に関与すればリスクも生まれるが、傍観による代償のほうが大きい。フランスやドイツのまねをしようものなら、日米同盟は破綻の危機に追い込まれ、日本は独力で近隣の三つの核保有国に対処せざるをえなくなる。

 また。

ケーガンの見るところ、ヨーロッパが文化などソフトパワーや外交を利用しようとするのは十分な軍事力がないからだ。

日本は歴史的背景も防衛費の扱いも、ヨーロッパに似ている。日本にとっての優先事項は、内政だけでなく、外交でも「直接対決を避けることだ」だ。ハイジャック犯には身代金を払い、自国内で国民が拉致されても見て見ぬふりをしてきた。
 冷戦時代には、それでよかった。安全保障はアメリカに任せられたからだ。