朝日社説 普天間――移設先の白紙再考を

 国外移設が圧倒的な声だが、沖縄を重視する米国の姿勢を考えれば、直ちに見通しは立ちにくい。そうであれば、沖縄の過重な負担を分け合うため、本土への分散移転も検討すべきだろう。
 嘉手納統合案はこれまでも検討された経緯がある。地元から反対の声があがり、米軍側からは空軍と海兵隊が同居した時の管制の問題や両軍間の摩擦の恐れが提起されて、見送られた。だが、沖縄海兵隊の規模の縮小などを絡めていけば、緊急の措置として、こちらも再検討の余地はあるかも知れない。

 これを7年前に言えたら朝日も立派だったが。