鉄人28号 第23話 「裁かれる鉄人」

 ま、こんな回があってもいいかなとは思う。というか、あのまま向きだしの鉄人と大量ブラックオックスという映像に作り手の意図はなかったのか、あるいは、映像的には前哨戦なのかもしれない。
 違和感はある。というか、違和感を想定してなお、この展開にしているのだろうから、それはもう作品論の問題だろう。
 昭和の風景は相変わらず美しい。ま、それはそれ。
 東京裁判なりの無意識や、技術と兵器の問われ方も無意識に遡及してくる。正太郎と父=戦前日本という構図もだ。が、率直に言って今ひとつわからない。
 来週はいよいよニコポンスキーから敷島へということだが、その先、ストーリーは息切れしないのか。クロロフォルムあたりに伏線を貼っているからか。