降り注ぐ高熱蒸気に逃げ場なく、「まさか」関係者衝撃

 作業員が所属する大阪市天王寺区の木内計測は、冷却水配管の弁の検査などを関西電力の関連会社から請け負っており、今回は今月20日ごろから約1か月かけて実施する予定だった。事故に遭った作業員らは、この検査の準備作業のため、工具を搬入していたが、蒸気漏れなどは想定しておらず、装備はヘルメットに安全靴、脚半などの軽装だった。
 同社の曽我唯志・技術本部開発課長は「うちの社員は事故現場に居合わせただけと考えている。想定外の事故で筆舌につくしがたい」と沈痛な面もちで語った。