日経社説 BSE、合理的な検査基準を

 全頭検査は国内でBSE感染牛が最初に見つかった際の混乱収拾のため政治的に導入された経緯がある。BSE感染牛が相次いで見つかった欧州連合(EU)でも検査対象は生後30カ月以上の牛に限っており、国内の専門家も当初、欧州並みの基準で十分との見方をしていた。ただ、国内で全頭検査を導入した結果、月齢21カ月の感染牛も見つかっている。これを踏まえ検査対象をどの月齢に設定するか、安全委として見識を示す必要があるだろう。

 日経にもサイエンス記者はいないか。