朝日社説 長期金利――不安が上昇をあおる

今後、長期金利が急上昇し、国債の値下がりが急激な場合には、長期国債の買い入れ枠を増やすことも考える必要がある。市場心理の暴走には、確固たる姿勢を示すことが重要である。

 とはいえ、市場の参加者が金利の先行きに不安を抱くのも当然な面がある。ことし3月末の国債や借入金の残高は703兆円で、初めて700兆円を超えた。公的債務のGDPに対する比率は約140%になっている。
 これは、戦後最悪の数字であり、他の先進国で平時にこれほど巨大な債務を抱えた国はない。長期金利の指標となる長期国債金利が上昇するマグマはたまり続けている。

 理解しないで矛盾した立場で書くなよと思う。

 しかし、長期金利が上昇局面に入ったのは、いよいよ財政再建が切実な問題になってきたということだ。政府が年金改革や税制改革の方向を明確に示し、市場が国債残高の縮小の見通しをはっきり持てるようにする。それが市場心理を安定させる根本策である。

 ほら、誘導されるじゃん。