下院

 当たり前のことだが、衆議院というのは、下院である。参議院が上院。
 日本の場合は、貴族院参議院がひいている。この意識は、かつては庶民でも常識。っていうか、貴族様の意識が庶民にはあったから。
 しかし、GHQはなにを考えて上院を作ったのか?
 その観点で憲法を読み直してもよくわからない、ということに気が付いた。
 日本国憲法の原文では、nationとstateが使い分けられているの、元来は、州法の上位として想定されていたのだろう。
 とすると、参議院というのは州に対応するはずのもので、たしかにその残存はあるのだろうが、庶民は貴族様を考えるからその代わりに有名人がくるのはそう変でもなかった。
 憲法上、立法面では、参議院は不要だ。だから、こんなものなくしちまえというのが持論だったのだが、州代表のように使えないものか。だめだな。
 それにしても、二院制といい、首相を公選にしない原理性といい、かつては、糞な仕組みだと思ったが、原理自体は悪くない。
 こうした憲法に込められた原理性が半世紀も理解されず、そして改正されようとしているわけか。とほほ。