「叫び、笑いながら暴行」 被害のイラク人、虐待証言

米軍によるアブグレイブ刑務所でのイラク人虐待事件で、最初に米メディアに暴露された写真に写っていたというイラク人元収容者が、朝日新聞記者に当時の様子を証言した。虐待は4時間以上続き、殴打され全裸で侮辱される場面を、女性兵士が鼻歌を歌いながら撮影したという。

 証言したのは、バグダッド市内に住む警官ハシム・マフシンさん(34)。誰にも話すつもりはなかったが、写真が暴露され問題化したことで証言を信じてもらえると考え、実名で告発する決心を固めたという。メディアが報じる写真のうち1枚に自分が写り、もう1枚の場面にも立ち会っていたと話している。

 マフシンさんによると、昨年8月19日、バグダッドでタクシーに乗っている時に米軍の検問所で停止を命じられ、護身用の拳銃を持っていたことを理由に拘束された。別の収容所で尋問され、9月下旬にアブグレイブ刑務所へ移送。「キャンプ1」と呼ばれるテント群に収容された。1区画に28のテントがあり、24人ずつ収容された。

釈放は12月13日。理由は告げられなかった。拘束時は中古タイヤ販売業だったが、釈放後、イラク警察に就職した。

 本当なら、なるほどというか、この虐待は、それほどタフな相手への拷問というよりは、運が悪いな、ということで抵抗もなかったということ、つまり、やったやつらは変態だな。