吉本隆明との出会いと別れ(030305)

ふーんという感じ。私も言語学を勉強したので、吉本の言語論はとてもじゃないが読めたもんじゃない。他の分野もそう。歴史・民族学もちょっとねぇ。というか、そんなことは当たり前ことかなと思う。吉本にアカデミズムの期待をするなら、さっさと別れるが吉。
 当たり前ことだが、「吉本隆明」がコミュニケーションのチャネルとした時代は終わった。彼の思想が生きるかどうかは、「私」の思想のアクチュアリティにかかっている。大森荘蔵の弟子たちがみな大森を離れても大森の課題を生きているように。ただ、率直にいうと、ど弟子は大森を超えてないようには見えるな。