これくらいの知恵もない方

 で、もちろん加害者には刑が科せられるわけですが、近代以降の研究では、たとえ加害者が死刑になっても「感情的回復が得られない」という被害者の方々が出てきた。そこで近年行なわれているのが、「加害者と被害者のコミュニケーションを通じて感情的回復を図る」ということなわけ。
 こんなの社会問題を語る上ではイロハですよね。ちょっと「社会契約論」「国家論」「法学」「法社会学」あたりをお勉強してれば、今時「俺と俺の子供の関係は、国家を越える」みたいなユルいことなんざ言えないはずですがね。「あだ討ち」が成功したって、あだ討ちした奴に未来はねえんだから。これくらいの知恵もない方が書かれているものは、どんな「ご立派」なことを書かれていても、信憑性がないですねえ。この古臭い「暴論」とやらによって、今までのお話のはしごが外れちゃいましたね。

 はいはい。お利口さん。
 ちなみに、私は死刑廃止論者です。そして、仇討ちとかに賛成するものでもありません。