読売新聞社説 円急騰 欧米は財政危機の収束急げ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 ひどい社説。日本が弱っているのになぜ円高なのか考えないのだろうか。いや考えてはいるのだろう、この程度。

 円高阻止へ、日本も為替介入を含め、断固とした姿勢で臨むことが求められよう。

 しかしなんかなあ。

朝日新聞社説 福島の被災者―「原発難民」にはしない : asahi.com(朝日新聞社):社説

 小学生のころ作文がうまい人がおじいちゃんになっちゃいました的な味わい。三宅島の実態とかすっかりに脳裏になさげ。こういう問題は情緒の問題ではなく、個々の市民のサポートの問題から考えないと。

まあいい本セレクトしているとは言えるんだけど

 ⇒よく考えるための10冊/思考技術のためのプラチナ・クラシックス 読書猿Classic: between / beyond readers
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 例えばデカルトの「方法序説」はこう。

 西洋の中世あたりには「哲学」は「問題」の形になっていた。
 あらかじめ「問題」が用意されていて、これらの「問題」を「決まった手続き」で考えることだけが、本当に考えること(哲学すること)だとされていた。
 デカルトはそんなことはやらなかった。
 そうすることが「哲学すること」だとしたら、そんな哲学を「つづける」ことなどデカルトはしなかった。
 デカルトがやったのは、「つづける」こととは反対に「はじめからはじめる」ことだった。
 彼は「問題についての思考」なんかでなく、自分がどうやって「本当に考えること」をはじめたか、どうやって「はじめる」に至ったかを述べ書いた。
 「どうやったか」が彼の哲学であり、それ故にデカルトの(そして近代の)「はじまりの書」には「方法」の名が与えられる。

 間違いが書かれているわけではないのだけど、実際に読んでみるとわかると思うのだけど、現代人からするとスコラの素養みたいのがないと用語やなぜデカルトがそう考えたのがよくわからないと思うのだけど。
 参考⇒[書評]反哲学入門 (木田元): 極東ブログ