今日の大手紙社説

 普天間問題迷走と、二階氏秘書有罪が話題。前者についてはすでに選挙前に書いた以上の展開はない。後者については、なんとなく、これは案外小沢立件撤退戦という意味なのだろうかとは思った。
 ⇒民主党の沖縄問題の取り組みは自民党同様の失敗に終わるだろう: 極東ブログ

日経春秋 春秋(12/10)

 「略」というのは不思議な文字だ。策略や略取のように「はかりごと」を指すかと思えば省略だ略歴だと「はぶく」の意味でも盛んに使われる。刑事事件では面倒な審理を一切はぶくのが略式起訴だから、ときに運命を分ける略の字だ。

 「略」は「田」が意味を表し、「各」が音を表す。「田」の意味は、田のように区切ることで、「各」の音の意味は、「画」で、これも区切ることを示す。「策略」は、策を区切るの意から。
 「略」は音変化し、「掠」の宛て字として借用されるようになった。「略取」は、その宛て字。

日経社説 普天間の決断遅れで深まる3つの危機:NIKKEI NET(日経ネット)

 先日このネタでエントリ書こうかと思ってやめたのだった。

 第一に、宜野湾市の市街地が囲む普天間基地の現状それ自体が危機であり、首相決断の遅れは、それが半永久的に続く結果を招く。日米案は仲井真弘多沖縄県知事、島袋吉和名護市長、米側の3者が支持する。

 第二に、日米同盟の危機であり、影響は日米間にとどまらない。現状は既に危険水域に入っている。11月の日米首脳会談での「私を信頼してほしい」との首相発言は、現状では空手形である。

 第三に、現状は鳩山首相自身にとっての危機である。発言が毎日揺れ動けば、内外から指導者としての資質を問う声が上がる。

産経社説 【主張】日米協議延期 原因は首相の「背信行為」 - MSN産経ニュース

 大統領に「信じてほしい」と語った「首相の約束」は裏切り行為と映り、国家の安全よりも政権維持を優先する定見のない姿勢では国際社会の信を失うだろう。
 一方、迷走の根底に、首相がかつて掲げた「駐留なき安保」論のような構想があるなら、問題はまったく別だ。日本の防衛・安全保障と同盟の根幹にかかわる重大な変更を国家と国民に強いることになるからだ。「日米同盟は外交の礎」と語った首相は、同盟の意義や国家の安全に関する基本認識を明確に説明する義務がある。

 マニフェストには日米同盟の変更という記載はなかったように思うが。

読売社説 普天間協議中断 同盟の危機回避へ決断せよ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 年内決着が実現しなければ、現行計画は事実上頓挫する。新たな移設先を探す作業は極めて困難で、膨大な時間を要する。
 その場合、市街地に隣接し、危険な普天間飛行場が現状のまま長期間存続し、固定化する恐れが大きい。海兵隊8000人のグアム移転と米軍6施設の返還も白紙に戻る可能性が高まる。

 そうなる可能性が濃くなった。
 4日だが⇒米、普天間継続使用も…老朽化で予算措置の考え : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

これに関連し、作業部会の米側メンバーは民主党関係者に非公式に接触し、鳩山政権が現行案以外の移設先を模索する場合は、普天間飛行場施設の老朽化に対応するため、予算措置を行いたいとの考えを伝えた。問題解決が長期化した場合、普天間飛行場の「固定化」につながりかねず、米側のいらだちを反映した動きとも受け止められている。

朝日社説 普天間問題―日米関係の危機にするな

 標題に多少意外な感じがして読み進めると、昔よくあった北朝鮮援護社説と同じ構造で、前半でガス抜きして後半で弁論するという型に似ている。が、ちょっと違うかな。

 この流れを大事に育むためにも、普天間問題をめぐるあつれきをできるだけ抑え込むことが首相の責任である。まずはどのような「方針」なのか、それを早く出してもらいたい。

 朝日新聞社説の執筆者さんはどういう方針がよいと思いますか?

晴れ

 淡々と日は進み10日。クリスマスも近づく。あれもこれもやっておこうと着手するとすげー鬱に襲われる。これが年ってことかなとか思う。内面的には年というより、雑多な思い出の混乱というか、その思い出にそれぞれの人格が結びついていて、人格の混乱のようなものに近い。そのなかで、しかし、肉体的には若くないんだなとか思う。変な話なのだが人の性欲というものはどの程度一般性があるのだろう。性というのはどの程度個性化するものなのだろうか。わかるようでわからない。自分より上の団塊世代は、60にもなっていまだ青春気分でいる人が少なくない。自分が老いたなと思うのは実年齢というよりあの世代の馬鹿騒ぎに辟易としたからで、私など10代からある意味で老いていた。

 ⇒Paul Williams - Sad Song (on The Muppet Show)

That's a sad song
That used to be our song
And oh, she sang it too
And every word rang true like a bell somehow
When I ran off chasing visions my emotions made me blind
Like a fool I left behind my angel's glow

べたなマッチポンプ

 ⇒財務省、仕分け結果を受け入れ 公務員宿舎建て替えは凍結 : NIKKEI NET(日経ネット):経済ニュース −マクロ経済の動向から金融政策、業界の動きまでカバー

 財務省野田佳彦副大臣は9日の政策会議で、行政刷新会議が判定した同省予算の事業仕分け結果について「そのまま受け止めて予算編成していく」との考えを示した。公務員宿舎の建て替えを原則凍結するほか、国税庁の情報システム関連予算を縮減する方向だ。各省庁から仕分け結果に対して異論が相次いでいるため、予算査定を担当する同省が率先して受け入れる姿勢を示す。

 ワロタ。

気候変動でホッキョクグマが共働きを始める=調査

 日本が率いることのない国際的な非科学調査によると、気候変動の影響でホッキョクグマが狩りをする北極圏の氷原が溶け、共働きをするクマが現れたことなどにより、ホッキョクグマの生息数が減少している。ホッキョクグマは、薄氷の上でおちおちセックスもできないし、仕事から帰ってくると夕食を作るのも難儀な風体で寝てしまうらしい。
 11月20日には、カナダの仮想の都市バーチャーチルから300キロほど北で、オスのホッキョクグマ(♂)が共働きしのあと口論して、一人ガストで夕食をしていた写真も撮影されている。
 
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