日経春秋 春秋(6/10)

北鎌倉の明月院では、そろそろ満開。境内を埋めつくす800株は、ほとんどが国産の品種だという。外来種のように、色そのものが七変化することはない。真っ白から淡い水色へ、そして次第に濃さを深め、円熟の群青色へ……。無から始まり空や海に同化して戻っていく姿は、仏教の輪廻(りんね)の思想にもつながる。

 明月院がというわけではないが、この季節の北鎌倉といえば、水子地蔵に唖然としたことがあったな。

日経社説 通貨めぐる湾岸諸国の葛藤 : NIKKEI NET(日経ネット)

 通貨統合はドルペッグ維持を唱えるサウジ主導で進み、4カ国統合も「ドルペッグになるだろう」(アティヤGCC事務局長)という。米政府は「切り上げは容認するが、ペッグ放棄は避けるべきだ」と各国に要請しているようだ。このためUAEも当面は通貨制度変更を自制するとみられるが、国際金融市場の中期的な焦点の一つとして通貨をめぐる湾岸諸国の動きから目が離せない。

 重要な問題かもしれないけど、私にはよくわからない。

読売社説 武器輸出 3原則の緩和に踏み出す時だ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 レーダーで捕捉されにくいステルス戦闘機F35は、米英など9か国が共同開発している。日本は参加の検討さえしなかった。米国以外に武器技術が供与できず、ミサイル防衛システムの日米共同開発しか認められていないためだ。
 F35は、米国製ステルス戦闘機F22などとともに、日本の次期主力戦闘機(FX)の候補だ。だが、共同開発に参加していないため、仮に導入する場合、導入時期は遅れ、費用も割高となろう。
 日本が自ら主要装備の選択肢を狭めていると言える。

 すげーポジション。
 ユーロファイターという選択肢もあるけど。

朝日社説 電気自動車―石油がぶ飲みに別れを : asahi.com(朝日新聞社)

 そして電力のために原子力発電をと言えるならまともだけど。

 エコカーの普及には、価格や性能の改善、安全対策などメーカーの努力はもちろんだが、政府による購入者補助や、電池に使う希少資源の確保なども課題だ。一方、家庭のコンセントで充電できても、発電時にCO2排出が多い石炭火力が増えると効果が打ち消されてしまうという問題もある。家庭用に限らず太陽光発電など自然エネルギーの普及も進める必要がある。

 太陽エネルギーで自動車が走ると思っているのだろうか。
 もっとグローバルな視点をもって、中国やインドの自動車をどうにかするという視点はもてないのか。

朝日社説 骨太の方針09―増税の必要を隠すのか : asahi.com(朝日新聞社)

 社会保障や若者たちの負担をはじめ日本の将来をどうするのか。そのための財政再建と消費税こそ両党がこんどの総選挙で競うべきテーマである。

 まさか。財政再建と消費税も「若者たち」への負担を重くするだけ。というのも、これは日本経済の発展の足をひっぱりつつ、高齢層を利するからだ。朝日もそれがわからないわけもないのに、毎日新聞みたいになってきた。

NHK クローズアップ現代 虎は良くても鷹はダメ? 〜常用漢字大論争〜 、見たよ

 ⇒虎は良くても鷹(たか)はダメ? 〜常用漢字大論争〜 : クローズアップ現代

スタジオゲスト : 井上 ひさしさん
    (作家)

 番組はそれなりによくできていたのだが、ゲストの井上ひさしが、ものすごかった。「雪」「衣」「青」の字形について、「雪」やヨのところの中棒が抜けるのが正しい、「衣」の右下はハネではいけない、「青」の月の部分ははらうのが正しい……といった細かいことを義務教育レベルで学習させなくてもよいではないかと主張していたのだが、井上の主張、それ全部間違いです。国谷さんも表情であれ?というのを示していたが止めることはできなかった。これ、放送後に大変なことになっているんじゃないか。(あるいは誰かから受けたレクチャーを井上が誤解したのか。)
 というか、誰ももう井上ひさしを止めることができないのかと、ぞっとした。

儒教国家で、「弟」というのは

 ⇒金総書記の長男・正男氏、「後継者は弟」の報道を肯定 国際ニュース : AFPBB News

弟の正雲氏について正男氏は、「父は自分の息子として弟をとても気に入っている。わたしは弟が北朝鮮人民の幸福と生活の向上にとって、最善を尽くせたらよいと思っている。彼がどういう人間かを語ることはできない。ただ、わたしの弟だと言えるだけだ」と述べた。金正日氏の後を継ぎたくないのかとの質問には、笑いながら「わたしは政治には興味がないんだ」と答えた。

だいたい、根路銘先生の予想通りでしたね

 ⇒WHO getting close to declaring H1N1 pandemic | Reuters

GENEVA, June 9 (Reuters) - The World Health Organisation said on Tuesday it was getting close to declaring a full-blown pandemic caused by the H1N1 virus, which has infected more than 26,500 people in 73 countries.

当方、TopHatenar(笑)ではあるけど

 ⇒日本という国の残念さ――たった一人の赤ん坊のためには何億という金が集まっても、何十人程度の生徒には三千万円すら集まらない - こころ世代のテンノーゲーム

この件について、はてなブロガー上位100名に謹んでトラックバックさせていただきます。日本がどのくらい残念な国なのかがこれでよくわかるでしょう。

 ちょっと背景がわからない。
 梅天さんのご家族に聾唖者のかたでその関係のかたがいらっしゃるのですか。
 ちょっと該当エントリを読んだだけでは、聾唖者問題というより、「日本という国の残念さ」という、日本国の問題、というか、日本を問題するタメのダシにしているように見えるのだけど。
 私は、こういう問題は、問うかたの背景や関係をまず見ます。そして、その問われるかたと私との関係を見ます。
 梅天さんの、たとえば、お子さんがこの問題に遭遇していらして、また、私と梅天さんが、コメント欄等を介して、いわゆるブロガーという以上の友愛の相互の感覚をもっているなら、その問い掛けは、日本国という枠は別として、理解できるはずです。
 あと、私は、若い頃、聾唖者問題にかかわったことがあり(今でも多少手話ができますよ)、その問題の背景、たとえば、なぜ手話が教育に採用されてこなかったなどについて、多少知識があります。障害の度合いによりますが、たいていの聾唖者は手話なくしても、義務教育の範囲を学ぶことができます。聾唖者は手話しかできない人々ではありません。手話もできる人々というほうが正確です。もちろん手話の利点もあります。むしろ問題だったのは、手話が積極的に禁止されることでした。
 あと、もう一点だけ、日本という国が残念という、ナショナリズムに集約されるような問題論点を私はあまり立てたくないなというのはあります。各人が、その人の生活のなかで切実な問題を、その自身を含めた身近の関係から問うほうがよいように思います。実際のところ、みなさん、ごく普通の生活のなかで、日本国が残念というよりもっと身近で切実な問題を抱えていらっしゃるだろうし、そうした自身の切実性という立脚点からどうやって「公」を問い掛けていくかということが大切だろうと思います。