日経新聞社説 八ツ場ダムの早期決着を : 八ツ場ダムの早期決着を  :日本経済新聞

 自然環境に様々な影響を与えるダムは造らないで済むならばその方が望ましい。60年前から始まった八ツ場ダム事業は見通しが甘い公共事業の典型例で、事業費も膨らんできた。洪水時の水量を算出する基礎データの公開を国交省が拒むなど、情報開示の面でも問題があった。
 ただし、地元の熊本県も白紙撤回を求めた川辺川ダムとは異なり、利根川水系の1都5県は八ツ場ダムの治水効果や水源としての必要性を強調している。ダムに反対する住民が各地で起こした訴訟でもすべて住民側が敗訴した。各地裁は水需要の将来推計などについて「不合理とはいえない」という判断を示している。
 不可解なのは民主党の対応だ。前原政調会長は検証結果について事前に説明がなかった点に不快感を表明し、党内で改めて議論する方針を示した。しかし、検証作業の基準や手続きを定めたのは前原氏が国交相だった時に設けた有識者会議だ。

 不可解としか言えないな。

 民主党はこの2年間、何をしてきたのか。本当に建設をやめるならその具体的な理由を示して各県の知事らを説得し、代替案を作るべきだった。今さら「公約に書いてある」というだけで済むはずがない。これでは地元住民の生活再建も進まない。
 政府や民主党は八ツ場ダム問題をいたずらに先送りすることはやめ、早期に決着をつけるべきだ。

 まあ、できないでしょう。先送りになるのだろうな。
 あと二年先送りにすれば民主党が消えてなくなる。