今日の新聞各紙社説は…

 ブッシュ訪欧だが、これがよくわからない。所詮シンボリックなものだろうが、いずれにせよ社説はスカポン。むしろ、対露のほうが重要なのかもしれない。考えてみれば、この間、だいぶロシアを西側+米国は叩いたが、ロシアの台頭を恐れたからかもしれない。話が連想ゲームだが、原油とロシアの関係がよく見えない。ってか、なぜまた原油バブル?ま、それなりの投機のネタがあるのだろう。例の枯渇問題か。ってか、枯渇よりも埋蔵量推定のマジックってか嘘っていうか、が、マーケットで実は常識化しているのか、ってな、話が見えない。おっと、社説のレベルではないな。

日経社説 与野党は年金協議を軌道に

 日本にはクルーグマンみたいな人がいないのかな(NYT読んでいるよね?)、と。またうんこ飛んできそうだが、リフレ派の年金議論とか読んだことない。あるのか? たしかに年金問題は擬似的な問題で、リフレ政策なりで経済が立ち直れば従属的な問題にはなる……というあたりで、労働者の構造の問題はどうよ、と。ま、そのあたりに経済学のフレームワークの多元性が求められるようには思う。ま、無知との叱責は多いに受けますよ。ちゃんとした、話を読んで、啓蒙されたいかなと思う。ただ、なんつうか、ある学問分野の知識競争ゲームは、パスりたい。

日経社説 イラク支援で米欧は関係修復したが

 まず、クリップはこれ。

ドイツのシュミット元首相は「欧州は(米国の)家臣ではない」と雑誌に寄稿し、対米関係修復に懐疑的だ。

 しかし、ここはそれほど強調するほどこともない。

産経社説 朝日社説 共に冷静に考えてみたい

 あはは、いや、失礼。あはは、いや、下品。

 産経としてはそんな事態が実現するとは些(いささ)かも考えていないので、二十三日朝日社説にある「いきり立つ」とか「目くじらを立てる」という批判が産経にも向けられているなら、それは曲解というべきである。

 そりゃたしか正論、今はスリランカ

 多くのメディアが、立場の違いはあってもライブドア問題を熱心に報じているのはなぜか。フジサンケイグループという企業集団の経営権をめぐる問題だけでなく、メディアの存在意義は何か、という重い問いが突きつけられているからではないのか。

 これも正論。でも、見ている方向は、私らなんぞとは違うのだろうな。

毎日社説 ニッポン放送株 何でもありでいいのだろうか

 これはいいんじゃないか。毎日新聞、ちょっと見直したな。

 会社法の改正によりM&A(企業の合併・買収)が盛んになるとみて法務省は、会社の定款変更で敵対的な買収への対抗措置をとれるようにする方針だ。しかし、今回のような新株発行が容認されれば、こうした防衛策を講ずる意味はなくなってしまう。
 また、現在の取締役が自己保身のためにこうした行動をとることも可能ということなら、市場を通じた経営監視も意味がなくなる。
 ライブドアニッポン放送の買収に成功すれば、フジサンケイグループ全体に大きな影響が及ぶとして、やむにやまれぬ措置だということなのだろう。しかし、ニッポン放送の今回の決定は、支配証券としての株式の役割を否定することにつながってしまう。なんでもありというのは、おかしい。

 毎日は金融政策関連ではいつも飛ばしてくれるが、それはそれ、そういう飛ばし屋も必要。そうした路線と今日の話は同じ路線にあるのかもしれない。ま、でも、いいや。

朝日社説 サマワ自衛隊――出口が見えない不安

 話がごっちゃ。自衛隊イラク駐留それ自体の問題と現状の貢献の是非はめちゃくちゃ。前者は政治マター、後者はたしかに考え直したほうがいい。っていうか、この問題の政治マターはタメという点で、左と右の結論は同じ。テレタビーズ、仲良し〜である。

朝日社説 堤氏聴取――「ドン」の時代ではない

事件の背後には、堤氏が支配する会社コクドがさらに西武鉄道などを持つ「二重構造」が横たわっている。こうした仕組みは、創業者である父親が、株の流失を防ぎ、堤氏に経営を丸ごと継がせるために編み出したようだ。

 そんなことは西武を知る人間はみんな知っていたことだ。そしてそれが悪というものでもなかった。時代が変わりルールが変わったことへの対応ができなかった…ともちろんそれが"「ドン」の時代ではない"というのだろうが、つまらん。