Acim関連本

 ちなみに。いい機会なので簡単に関連本をまとめときます。お勧めという意図はないです。
 メンター本はこれ。

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The Message of A Course in Miracles
 ペーパーバックには不気味な値段がついているが、Kindle本は安い。
 コメンタリー本はこれ。
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A Course in Miracles for Dummies
 当初、このコメンタリーはどうかなと思ったのだが、ある種、理系的にちっちりAcimを読んでいるので役立つ点も多い。あと、Acimの原文が読みづらいのでその補遺にも便利。
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A Course in Miracles for Dummies
 上下巻構成になっているようだが、私がもっているのは合本なので、そのあたりは購入する人は検討したほうがいいかもしれない。Kindleが便利。
 あと、いうまでもなく、AcimもKindleが便利。
 
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A Course in Miracles
 正規版なので"Song of prayer"も含まれている。これもKindleなら安価。
 あとネットでも非正規版はフリーで閲覧できる。
 例えば⇒A Course in Miracles/Text - Wikisource, the free online library
 Acimにフリー版が存在している理由についてはやっかいな来歴の話があり、ここでは割愛するが、テキスト・ワークブック・マニュアルについては概ねフリー版と正規版の差はない。が、Acimを学ぶのであれば、正規版をもっていたほうがよいと思う。意外に"Song of prayer"が重要。
 あとついでなんで、日本語の正規版はこれ。
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奇跡講座 テキスト編
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奇跡講座 ワークブック編
 Facimからはさらに"Song of prayer"を含めたマニュアルも出版されるらしい。
 なお、以下の版は購入しないほうがよいと思う。
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奇跡のコース 第1巻/テキスト ―A COURSE IN MIRACLES Vol.1/TEXT―
 私は便覧用に購入していたが、Acimの用語をかみ砕いていないので、原文がないと逆に混乱する。翻訳自体として悪いわけでもないのだろうけど、Acimの難しさが奇妙な形で表れてしまった。
 大内博さんも、優れた訳者だろうと思うし、スピリチュアルものの選眼は悪くないのだが、この訳書の私的な部分を見ると、Acimを理解している印象はない。というと批判のように聞こえるかもしれないが、そういう意図はない。
 Acimはある意味、理工系の書籍のように出来ている。成立過程の影響もあって錯綜している部分もあるが、中に貫かれている論理は明晰なので、逆にそうした面で、スピリチュアルな志向の人には向かない。
 ワークブックがあれでも一番とっつきやすいが、それでも難しい。マニュアルはやさしそうに見えて、難物。
 そして、3冊合本の「訂正」として"Song of prayer"が存在するのもAcimを難しくしている。
 が、米国でのAcimの状況を見ていると、ワプニックの書籍が多く、一部の変なスピリチュアルな人を除けばみなさんそれで学んでいる。なので、こうしたAcim古来の難しさはだいぶ緩和されている。その意味では、英語からワプニックの著作を読んだほうが手っ取り早いかもしれない。
 日本語で読めるのかこれ一冊。
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奇跡講座入門―講話とQ&A
 実際のところ、これ一冊でも十分かもしれない。
 あと、ある意味残念なことだが、この本がないとAcimがわかりにくい。
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天国から離れて
 これは本当に貴重な本で、おそらくAcimの最大のコメンタリーになっている。
 ついでに。
 
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神の使者
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不死というあなたの現実
 米国では人気で、私も面白く読んだが、これはこれで偏向があり、できたらエンタイメント以外では読まないほうがよいと思う。なお、これオリジナルではAcimへの入念な参照がついていて、実はそこに米人は価値を見ているのだが、訳書では抜けている。残念。
 余談の余談だが、ワプニックが若いころマートンの影響を受けていたのを知って、ちょっと驚いた。その話はいずれ。
 ああ、最後に。
 Acimを読んでいると、これをもっとわかりやすく、実践しやすくしたらよいのになあと思うが、本筋を離れてそうするのはあまり益がないようにも思えた。これも語弊があるが、いわゆるスピリチュアルな人はAcimは鉄壁だろう。また、クリスチャンはAcimにぞっとするだろうと思う。どちらかというと、Acimはブーバー的なユダヤ教に近いと思う。
 しかし、そういうのがAcimなので、しかたないと思う。
 Acim自身が述べるように、これは、a courseであって、他にも道はある。そして、Acimに説かれる「赦し」はrequiredではあるが、別の学びもあるだろう。
 個人的にはAcimを学ぶというのは、ちょっと不幸な感じがしないでもない。