恭賀新年

 昨晩は十年ぶりくらいだろうか、だらっと紅白歌合戦を見た。紅白は、今では男女の意味に擬されているが、これは源平を意味していたものだった。まあ、そんなことを思った。昨年は、自分の居場所にJPOPが流れることが多く、ああ、あのメロディはこの子が歌っていたのかと意外に知っている歌が多いのがむしろ不思議だった。布施明の超ロンドンブーツだがあの年齢で転ばずにうまくこなしていた。声量はあるものの声質には往年の豊かさはない。森進一の「おふくろさん」は単にホラーだた。あんな歌と映像が流れていた昭和の時代とはなんだったのだろうかと思ったが、考えるのも嫌になった。氷川清というのか、なんとなく聞いていたがこの人はかなり歌がうまいのだなと思った。行く年来る年はデジタル化したせいか、カウントダウンが背景の人の声でまぬけていた。
 夢は見たが覚えていない。込み入っていた。夢のなかで夢の複雑さに困惑しているような感覚だけが残っている。
 用意したおせちを食べ、雑煮を食べた。ナイチの正月にも飽きたな。