日経春秋 春秋(12/1)

予報では、年末にかけて寒さが厳しくなりそうだ。思い出すのは、古今亭志ん生が振った「銭湯であったまって、だんだんお燗(かん)がついてくるってえと都々逸が出てきて……」というのんびりしたマクラともう1つ。中村草田男の句「冬の水一枝の影も欺かず」。ぬくもりもまっすぐ伸ばした背筋も、大事にしたい。

 気持ちはわかるというか、この感覚がわかるのは、団塊世代より少し上だろうな。