ログイン・曇り

 肌寒い。数日前の天気が遠い日のようだ。明日は雨になるだろう。
 夢は。私は地方の土建屋かヤクザのような事務所で働いている。なんの仕事をしているのかわからない。コンピューターエンジニアだろうか。年は30代半ばだ。私より5歳から10代ほどの年上の、みんなからオヤジと呼ばれる社長は、電話でどなりあっている。不当たりを出しそうな関連会社があるようだ。彼の妻がにやにやしながら、大丈夫よという感じで私に視線を寄せている。彼女は映画にも出てきそうなスレンダーでそれでグラマーな美人で、かつ知的だ。学歴も高いようだ。私はどうやら彼女の話相手として雇われているようでもあるが、社長のオヤジはそのあたりに嫉妬の念もなく、彼女も私に性的に関心はもっていないようだ。彼らの濃い性的な関係からすれば私などに性的な魅力はないのだろう。その内、社員というか舎弟が、やりましたぜといってカネの入った鞄を持ってくる。社長はよくやったと言って、今日はみんなにご褒美だという。私と社長と妻はトラックに乗って出かける。場末の旅館のようなところだ。社長自ら運転しつつと妻となにか話している。突然大きな声で、「女抱かせてやるぜ」と私に笑顔で言う。この人には勝てないなと私は思っている。そういう場所に行くらしい。それからやや大きい声で、その経営の知人が今日はマケてくれるかなとその妻に話している。着く。社長は上機嫌だが、店の、対応の男は不機嫌だ。本当に知人同士なのかと私は疑い、不安にもなって社長の妻を見ると、それには関心なく民芸品のようなものを見ている。商談はまとまったらしい。あとで、10人くらい舎弟がくるようだ。そこの店の女のだろう数名が、あらー社長さーん、今日も気前がいいわ、うれしーとか騒いでいる。私はあの女の一人を抱くのだろうかと変な気持ちでいる。宴会場の広間に通される。社長はいない。さっきの女たちがポップコーンの袋を山ほど持ってくる。私は、社長の妻に何すんですか?と聞く。彼女はにやにやしている。そのうち女たちはテーブルに水を張った鍋を乗せたコンロを置く。鍋か、と私がつぶやくと、社長の妻が、バーニャカウダと言う。バーニャカウダ?! 私が素っ頓狂な声を上げる。ポップコーンのバーニャカウダなんか食べるんですか? 彼女は、あーら意外とおいしいのよ。名物なのよ。あなたも食べるんでしょと笑う。その笑いのなかに、あんなただって、ここの女を抱くんでしょという軽い軽蔑のトーンを感じる。社長が舎弟の男数名と戻ってきて、私を含めて、おまえら風呂に行っとけと言う、マラをよく洗っとけよとか言う。男達はなにかふざけた対応をしている。風呂と呼ばれる浴場にいくと、子連れの客が多い。温水プールかと思うと、みなすっぽんぽんのようだ。別の旅館と共同になっているのだろうか。浴場の客たちが何を話しているので聞き耳をたててみるが中国語のようでわからない。その後の記憶はない。