朝日社説 スーダンPKO―腰が引けすぎていないか : asahi.com(朝日新聞社):社説

 スーダンでは80年代初めから、20年以上にわたって内戦が続いた。05年に包括和平が合意され、国連PKOが派遣された。これとは別に、5年前から西部のダルフール地方でも紛争が続く。住民が政府系の民兵に組織的な迫害を受けるなど人道問題として国際社会の関心が高い。
 スーダンはアフリカでの平和構築を語る時の象徴のような存在でもある。
 それだけに、福田首相や外務省はスーダンPKOへの参加に前向きだった。ダルフールはまだ危険すぎるが、南部ならばという判断だろう。だが、防衛省は治安などを理由にまとまった部隊を出すことに慎重で、結局、少数の司令部要員を出すという今回の折衷策に落ち着いたようだ。

 朝日新聞からこうした声を聞こうとは。
 切り分けていうなら、日本がPKOとして関われるのは南部問題だけ。ダルフールについては直接的には無力。むしろ、中国と米国がこの問題に関与できるので、そこに間接的に働きかける平和のイニシアティブが欲しいのだが、左派は中国に頭が上がらず、右派は米国に頭が上がらない。右派左派の反米共闘はナショナル過ぎて国際平和に関心がない。