工場という仕事場
inspired by⇒猿でも小学生でも出来る仕事より、考えて成長できる仕事がいい - heartbreaking.
私は20代に半年ほど工場で働いたことがある。単純作業ではなくてだけど(ファームウエア開発)。で、工場というのをよく見ていた。
単純作業というより、QC活動というのか和気藹々、みんなで向上しようというか、がんばれよみたいな優しさに満ちたところだった。
それが若い日の自分には天国と地獄のアマルガムのように思えた。
ああプレミアムになっちゃた⇒「 工場日記: 本: シモーヌ ヴェイユ,田辺 保」
吉本隆明もヴェイユを高く評価していた。吉本自身も工場で働いていたからわかるところが大きいと思う。
人は、受け入れられる苦痛は受け入れていく。そしてイワン・デニーソヴィチが出会ったような人々とそれなりに生きる道を見つけていく。ああ、これが人生だと思うには思う。労働者というのはそういうボトムの存在にいる。そういうボトムに近いところから私は労組を見上げたことがある。
⇒「 イワン・デニーソヴィチの一日: 本: ソルジェニーツィン,木村 浩」
ヴェイユの狂気はしかたないと思えるところがある。
ただ、吉本は知識人はその知識をもって罪として自己を抹殺しようとするがだめだよみたいなことを言っていた。そうかと思って、私は生き方を変えたことがある。