クロ現  「悲鳴あげる“名ばかり管理職”名ばかり管理職・過酷な実態」見たよ

 ⇒クローズアップ現代 放送記録

十分な権限を与えられず自分の勤務時間すら決められないにもかかわらず「管理職」として扱われる"名ばかりの管理職"。過酷な長時間労働を強いられながら残業代も支給されない…そんな20〜30代の若手社員が増えている。背景にあるのは人件費を抑制しようとする企業の姿勢だ。パートや派遣など非正規労働者の割合が増える中で、一握りの正社員が入社数年で管理職に任命され、限界を超えて働かされるケースが少なくないという。そうした人たちが過労で心身の健康を損なう被害も相次いでいる。景気回復のかげで若い管理職が使い捨てられる労働現場の厳しい実態を取材し、改善に向けた対策を探る。
(NO.2496)
スタジオゲスト : 森岡 孝二さん
    (関西大学経済学部教授)

 また変なバッシングの的にされるのもやだなと思うのだけど、番組の作りとしては粗雑だった。やらせとまではいわないけど、実態と映像がたぶんずれている印象を受けた。もちろん、実態にこうした問題が潜んでいるのはわかるのだけど、切り方が恣意的というか煽り映像的で解決志向的ではないように思えた。NHKのクロ現スタッフさんも面白さへの追求や社会正義への希求はあるのだけど、ちょっとべたなメディアとしてのスタンスに疑問が残った。
 この問題、私が20代のころからあるし、もっと昔からある。ただ、昔は、正社員になる人は30代前半くらいには結婚し、いちおう子供も3歳くらいにはなっていた。というか、そこまでいちおう篩っておいてから、ハ・メ・タ、ものだった。なので30代から40代の男はそうしてもう人生オワタ\(^o^)/になるものだった。子供の寝顔を、オバサン化していく妻に人生を見て我慢していた。そういうものだった。そして50歳になったとき、子供と妻に逆襲されて、それでもあと20年くらいかな人生はと耐えていたものだった。いや、妻が側にも言い分はあるだろうし、子供にもあるだろう。というか、私はそうして父を失ったに等しい。
 ただ、それが社会というものだった。
 これを30歳以下に下げるというのは、その会社の経営者が人道にもとるというか外道というもので、外道が社長なんぞになるのはろくなもんではないなというか、昔も外道な人はたくさんいたが、会社のこの地獄システムにはある意味で、人生オワタ\(^o^)/の細い連帯があった。オッサンがたちが社会を守っている面があった。それが無くなった。
 見ていて、こうした現状に、ホワエグ騒ぎの人はどう見ているのかもちょっと気になった。hamachanさんがホワエグ厨と揶揄していたが、どうもあの人々の感性がわからない。ので、また無鉄砲なバッシングされるのだろうか、こんなことを書くと。やれやれ。俺なんか体制側の敵でも走狗でもないよ。
 まあ、社会というのは諦観であり細い人情である。なのにそういう部分ももう壊れてしまったんだろうなと思う。(裏切られてもいいから少し人を信じてみる、頭で判断するまえに、好きと決め込んでみる、みたいな部分がネットではバーカバーカとされる。まあ、それはバカだし。でも、そのくらいバカであったほうがいいと思う。)
 そういえば、フランスの国鉄騒ぎは日本では話題にならないね。ニュースが皆無ではないけど、報道している人も実態というか基礎知識がなさそう。