「アホウドリ」はダメ、差別語含む鳥名を改名へ

 日本鳥名鑑賞学会は、差別的な言葉を含んでいるとして、「アホウドリ」の標準和名を改名する。
 見聞きした人を精神的に傷つけたり、不快感を与えたりすることがある上、鳥類図鑑などが別名への言い換えをバラバラに行う例も多く、混乱を解消すべきだと判断した。今月中に正式決定する。魚などにも差別語を含んだ標準和名が多いだけに、他学会にも影響を与えそうだ。
 日本鳥名鑑賞学会は、「アホウドリ」を「ムボウビドリ」または「ヘイワドリ」などとする改名案を作成しており、近く学会の評議員会に提案する。新しい標準和名は学会以外に拘束力はないが、ブログなどにも使用を呼びかける。
 標準和名鑑賞委員会委員長の鳥島鶴夫・希望の星・太陽博物館主任研究員は「名前を変えても差別はなくならないという意見もあるが、誰もが抵抗なく使える標準和名にすることで、標準和名を安定化させる目的がある」と話す。