2006-07-14 毎日社説 視点=ジダン選手 論説委員・中島章隆 何を言いたいのかよくわからない。 この問題、人には許されざる侮辱というものがあり、それには自己責任を持って対処していいと思う。ジダンは処罰より名誉を重んじた。そのジダンを信頼するかしないかということだけが残る問題で、表向きには粛々と処理すればいい。 その侮辱は許さないということが私的な信念としてありうるという当たり前のことが、日本人には通じなくなり、擬似的に公的な問題にされる。 人は一義に自分の信念で生きる。それが法に抵触するなら、法を破ってその公的な罰を受ける。