今日の新聞各紙社説は…

 主要テーマは住基ネット関連だが、産経の社説が常識的だと思った。朝日はなんかトチ狂っている。毎日に至っては間違っていると思うのだが、きちんと議論をするのがやや難儀だ。
 とか言って馬脚を現すの部類かもしれないが、どうも価格コムの一件もそうだが、ウィンドウズ=セキュリティに弱いシステム、とか広めている一派でもあるのだろうか。私の考えでは、そういうOS選択だけの問題とはとうてい思えないのだが。
追記
 この件、再考したらちょっと違う意見になった。
 ⇒極東ブログ: 住基ネットを巡る二つの裁判判決

●日経社説 生保決算、最悪期脱したが

 この問題はよくわからん。個人的には嫌な思いもした。

●日経社説 ガス田問題、中国がまず開発中断を

 そりゃそうだと、書いて、その先がないな。

●産経社説 外来生物法 ブラックバスに限らない

 この問題が再考するによくわからない。
 ブラックバス問題も実は根が深そうだ。
 先日、良い天気なので都下の雑木林を散策して、葛の少ないことが気になった。もっと郊外でも葛は昔は多かったものだし、葛は日本が北米に迷惑をかけた外来種となったものだが、この生息の変化はなんだろう、と。いや、この例は私の勘違いかもしれないが、総じて、日本の環境変化が外来種に適しているというかそういう問題ではないのか。つまり、外来種だけ制御するべきとも思えんな、と。

●産経社説 住基ネット訴訟 より合理的な名古屋判決

 私はこの社説が常識的だと思う。

●毎日社説 住基ネット裁判 なぜこうなってしまったのか

 個人情報の流出に対する不安は、いまだに払拭(ふっしょく)されていない。03年8月には総務省の調査委員会と長野県の本人確認情報保護審議会との公開討論会が開かれ、その後、住基ネットへの侵入試験も行われた。その結果、安全が確認されたというよりむしろ、市町村の端末から住基ネットに侵入される不安が強まった。また、地方自治情報センターの基本ソフトに、ウイルス事故が多発するウィンドウズが使われていることも潜在的な不安を高めている。

 あー、専門家なんか言っとけ。

●毎日社説 JR安全計画 全社一丸で意識改革せよ

 ぁぁ、こんなもの読みたくもね(一応読んだが)。

●読売社説 [住基ネット]「離脱を認めるほどの危険はない」

 このあたりが徐々に社会に常識化すればいいだけのことだろう。

●読売社説 [社保庁改革]「信頼できる組織へ脱皮できるか」

 特になし。根幹のシステム(年金など社会保障)が問題だと思うが。

●朝日社説 途上国援助 量も質も追い求めたい

 タメの議論ってやつだなと思う。

マラリアエイズが蔓延(まんえん)するアフリカでは、1日に6千人もの子供たちが命を落としている。
 アジアに軸足を置きつつも、より切迫した状況にあるアフリカの国々への援助にも、もっと力を注ぎたい。

 ダルフールでは今なお千五百人が死につつある、という問題を朝日はうまく対処できずに昔の歌を歌っているだけに思える。

●朝日社説 住基ネット やはり個人の選択に

 この問題は社会の成熟度と技術の成熟度にまかせていけばいいのだろうと思う。結局田中康夫の提言もたいした意味なかったように思う。
 それにしても、左翼さんたちはなぜこういうのにかくもこだわるのだろうか。