池田晶子の父親は朝日新聞論説委員だった…

 けっこう有名な話らしい。今週の週刊新潮「おかしな新聞記者」で読んだ。学者肌ジャーナリスト離れした父親という感じなのだそうだ。
 率直に言うと、娘からの好意の視点だけで書かれていた。批判するわけではないのだが、親への視点が尊敬だけで書かれているとき、私はなにか変だと思う。(朝日新聞がどうということはいっさい抜きですよ。)
 親というのは、子供に、人間の全体というものを伝えるべきだと思う。全体というのは、すべてをかなぐりすてて生きている姿を子供に見せておくということだ。人間は卑近な存在だということも。
 ま、それが絶対に正しいとも思わないから、各人、ご勝手にではあるのだが…。
 アリーmyラブの、父と娘の関係は、けっこう絶妙な陰影があった。ああいう感受性を日本の同年代の女性はどう受け止めたのかとも思うが、わからない。