時事メモ
週末なのでなし。
エジプトの状況がかなり悪化している。いよいよ本体の軍がご登場となりそうな気配もある。
エジプト軍はクーデターの主体でありながら利権が優先されていて、また心情的には同胞団にも近いナショナリズムが覆っているので、反米気運があっても現政権とそれなりに妥協している。しかし統治能力や国家経済の運営能力はないので、そこをカモフラージュする必要があり、クーデターであることも覆っていた。が、いよいよ政権がへたれて来てどうなるか。軍が利口なら少し利権を削ってもまともな人材を政府に導入するように采配するだろうが、民主化への警戒がつよくうまくいきそうにない。
チリが荒れてきた。ブラジルもそうだがSNSが、西側やアジアと違う動向があり、こういうとなんだが一種の祭の熱狂をこの地域は帯びていそうだ。
中国に不穏な動向が多い。チベットやウィグル問題もいくつか閾値を超えているし、銀行不良債権問題がじわじわと動いている。こうしたなか、手っ取り早く日本を悪に仕立てる動きも強い。が、南シナ海問題が閾値を超えて、フィリピンもスービックを実質米軍に再提供したので、日本としては鷹揚に構えていてもいいだろう。
⇒アメリカ・フィリピン海軍の合同軍事演習始まる
アメリカ海軍とフィリピン海軍の合同軍事演習が始まりました。フィリピンが中国と領有権を争う南シナ海のスカボロー礁周辺の海域でも実施される見通しです。
合同演習を前に、フィリピン・スービックでは27日、記念式典が行われました。演習の実施場所の一つとなっているスカボロー礁周辺海域は、フィリピンと中国が領有権を争っていて、中国の監視船が巡回するなど、中国側が実効支配を固めています。このため、今回の演習実施により、フィリピンと中国との間で緊張が高まる可能性があります。合同演習は来月2日まで行われる予定ですが、スカボロー礁周辺海域での演習をいつ行うのかなど詳細は明らかになっていません。
1.VI. The Illusion of Needs
Acimのロジックとして違和感もなく、特に際だったメッセージ性もないが、おそらくこのあたりは、ヘレンへの啓示のまだ混乱期の名残ではないだろうか。ヘレンへの個別の文脈が感じられる。
「信仰」の勧めが説かれているようにも読めるが、Acimの場合、「知識」の理解と、聖霊への信頼が結果的な信仰となるので、いわゆる信仰を強めるというのは誤解しやすいのではないかと思う。
また、この部分では、文脈上、キリスト教的な「原罪」が描かれていて、Acim的な訂正でもあるのだが、かえって混乱しやすいのではないかと思う。
実生活上の問題としては、「欠乏」についてそれはなかったのだとしても、肉体を通しての渇望感が即座に消えるわけもないので、そのあたりが十分に説得的でもない。
以上、偉そうな感じになってしまったし、否定的になってしまったが、この章は、こうした点で難解ではないかと思う。
メンター本を見ると、この章では、神と自我の2レベルを扱っているともあり、それはそうかと納得。またメンター本では、「信仰」を「神の愛」を強調している。神の愛が覚知できれば欠乏・欠落感はなくなるという意味でもあり、そこを強調すべきではあるだろう。
そしてまいどのことながら、神の愛というのは赦しに伴うのだが、ここはいつも思うのだが、神の愛なくして赦しは難しいものだろう。
コメンタリー本では、この章で、神にはグレーなレベルはないとしている。たしかにそれも重要ではある。
Acim関連本
ちなみに。いい機会なので簡単に関連本をまとめときます。お勧めという意図はないです。
メンター本はこれ。
The Message of A Course in Miracles |
コメンタリー本はこれ。
A Course in Miracles for Dummies |
A Course in Miracles for Dummies |
あと、いうまでもなく、AcimもKindleが便利。
A Course in Miracles |
あとネットでも非正規版はフリーで閲覧できる。
例えば⇒A Course in Miracles/Text - Wikisource, the free online library
Acimにフリー版が存在している理由についてはやっかいな来歴の話があり、ここでは割愛するが、テキスト・ワークブック・マニュアルについては概ねフリー版と正規版の差はない。が、Acimを学ぶのであれば、正規版をもっていたほうがよいと思う。意外に"Song of prayer"が重要。
あとついでなんで、日本語の正規版はこれ。
奇跡講座 テキスト編 |
奇跡講座 ワークブック編 |
なお、以下の版は購入しないほうがよいと思う。
奇跡のコース 第1巻/テキスト ―A COURSE IN MIRACLES Vol.1/TEXT― |
大内博さんも、優れた訳者だろうと思うし、スピリチュアルものの選眼は悪くないのだが、この訳書の私的な部分を見ると、Acimを理解している印象はない。というと批判のように聞こえるかもしれないが、そういう意図はない。
Acimはある意味、理工系の書籍のように出来ている。成立過程の影響もあって錯綜している部分もあるが、中に貫かれている論理は明晰なので、逆にそうした面で、スピリチュアルな志向の人には向かない。
ワークブックがあれでも一番とっつきやすいが、それでも難しい。マニュアルはやさしそうに見えて、難物。
そして、3冊合本の「訂正」として"Song of prayer"が存在するのもAcimを難しくしている。
が、米国でのAcimの状況を見ていると、ワプニックの書籍が多く、一部の変なスピリチュアルな人を除けばみなさんそれで学んでいる。なので、こうしたAcim古来の難しさはだいぶ緩和されている。その意味では、英語からワプニックの著作を読んだほうが手っ取り早いかもしれない。
日本語で読めるのかこれ一冊。
奇跡講座入門―講話とQ&A |
あと、ある意味残念なことだが、この本がないとAcimがわかりにくい。
天国から離れて |
ついでに。
神の使者 |
不死というあなたの現実 |
余談の余談だが、ワプニックが若いころマートンの影響を受けていたのを知って、ちょっと驚いた。その話はいずれ。
ああ、最後に。
Acimを読んでいると、これをもっとわかりやすく、実践しやすくしたらよいのになあと思うが、本筋を離れてそうするのはあまり益がないようにも思えた。これも語弊があるが、いわゆるスピリチュアルな人はAcimは鉄壁だろう。また、クリスチャンはAcimにぞっとするだろうと思う。どちらかというと、Acimはブーバー的なユダヤ教に近いと思う。
しかし、そういうのがAcimなので、しかたないと思う。
Acim自身が述べるように、これは、a courseであって、他にも道はある。そして、Acimに説かれる「赦し」はrequiredではあるが、別の学びもあるだろう。
個人的にはAcimを学ぶというのは、ちょっと不幸な感じがしないでもない。