日経春秋 春秋(3/1)
ものの本質、骨格を骨法ということがある。きょうから3月。移ろいゆく自然界とは裏腹に、人の世はどっぷり冬景色に沈んだままのようにも思える。しかし、冬にしか見えない骨法がある。花も葉も実もない木の骨法をどれだけ正確にとらえられたか。
コラム自体はどうということもないけど、constitutionというのはまさに国家の骨格を意味しているのだけどね。
日経社説 「小沢政権」に不安を感じる
けっこうまともな社説かな。
問題の発言は(1)軍事戦略的に米国の極東におけるプレゼンス(存在)は第七艦隊で十分だ(2)あとは日本が自らの安全保障と極東での役割をしっかり担っていくことで話がつく――の二つの部分からなる。
在日米軍のうち海軍以外の陸軍、空軍、海兵隊の撤退を求める。空白を埋めるために自衛隊を増強する提案と聞こえる。
そのとおり。
野党側は後段を問題視する。「軍拡の道を進むことで対等のパートナーになるというのは間違った道だ」(志位和夫共産党委員長)、「あとは日本でやるということなら意味が違ってくる」(福島瑞穂社民党党首)と批判する。
このあたりは別にご愛敬な世界。
民主党は寄り合い所帯だから、党内でも左右双方から批判を浴び、結束にヒビが入る。鳩山由紀夫幹事長は「日本の軍事力を増強するのではない」とする一方で、米国に頼らずに、ミサイルに対する「レーザー防衛網をつくる」などと釈明するが、意味不明に近い。
問題は民社党内。鳩山はご愛敬な部類。
深刻なのは対外的な影響である。オバマ政権は来日したクリントン国務長官が小沢氏と会談したように、小沢政権を視野に入れる。仮に小沢発言が将来、日本政府の政策になれば、メア総領事が指摘するように、日米間に脅威認識の溝ができる。
逆じゃないか。オバマ側つまり宗主国から政権を取るための条件が提示されたので述べたのでは。
小沢氏は思いこみを捨て、日米関係、特に日米同盟の機能を虚心に勉強し直す必要がある。
と思うなら日経さんが小沢や長島とかと議論してみるとよいと思うよ。
日経社説 シティの公的管理は危機克服への一歩 : NIKKEI NET(日経ネット):社説・春秋−日本経済新聞の社説、1面コラムの春秋
途中からはそうかなと観念したがここまで来るとは当初予想してなかったな。
産経社説 【主張】北のミサイル 日米の迎撃準備は当然だ - MSN産経ニュース
うぁという感じ。
北のミサイル発射に備えて、米国防総省報道官は「挑発への準備は万全だ」と語り、浜田靖一防衛相も2月27日の会見で「(迎撃を)検討している」と述べ、北の弾道ミサイルが日本に向かう場合はミサイル防衛(MD)システムで迎撃する可能性を示唆した。
日本政府のMDシステムは、日本に飛来する弾道ミサイルをイージス艦搭載の迎撃ミサイル(SM3)で防ぎ、阻止できなかった場合は地上発射型迎撃ミサイル(PAC3)で撃ち落とす。
実際に迎撃に踏み切れば、自衛隊法で規定された「弾道ミサイル等に対する破壊措置」を初適用することになるが、問題はこれに必要な情報の入手に集団的自衛権の問題が問われていることだ。
こういう馬鹿げたファンタジーはどうにかならないのか。MDなんか機能しないって。それ以前に法的問題がありすぎる。
毎日社説 社説:小沢氏米軍発言 体系的な安保政策を聞きたい - 毎日jp(毎日新聞)
極東における米軍の抑止力がこの第7艦隊だけでよく、海兵隊や空軍を主力とする在日米軍のほとんどは無用ということであれば、在日米軍の抑止力を全く無視した主張であり、乱暴な議論であろう。
だからそんな無防備マンみたいなことは言ってないんだってば。っていうか以下。
また、小沢氏の発言は、在日米軍の大幅削減によって生まれた「空白」の一部を、日本の自衛隊によって補うと読み取れる。そうであれば、自衛隊の増強と膨大な防衛予算を伴う日本の防衛政策の大転換となる。発言はこれらをすべて見通したものなのだろうか。
第7艦隊だけで「十分」と言いながら、一方で「(在日米空軍が)いらないといのではなく」とも語った。真意は不明である。
明瞭そのものだと思うが。だいたいが他国民しかも実際は移民の血によって守られている別の国家ってなんなんですか。番犬様様だから相応の対価を払ってきた。
「対等な日米関係」が小沢氏の持論だ。これを展開しようとして生煮えのまま安保問題に踏み込んだというのが実情ではないか。
小沢は昔から言っているのであって、民主党の問題。
もちろん、政権が代われば在日米軍に関する政府の政策も変わり、そのあり方を日米間で協議することはあり得る。しかし、前提として、政権を目指す政党は、国家の帰趨(きすう)を決める安保政策を提示し、有権者の信任を得なければならない。
と、gdgdになっていく毎日新聞社説。
問題は憲法でしょ。つまり、我々の国家がどういう骨組みになっているのか。もちろん、戦後の歴史というものがあるし、事実上の解釈改憲はなされたわけで、その歴史そのものが国民の合意に等しい。
その小沢氏から、体系的な安全保障政策をぜひ聞きたい。
小沢に聞くか、著書でも読んだら。どれも金太郎飴的明解さだから。
朝日社説 靖国合祀判決―歴史に向き合った判決を : asahi.com(朝日新聞社):社説
さすがにこの社説はバカみたいと言うのを抑えることはできんな。
判決はいう。原告の主張は、合祀に対する不快の心情や靖国神社への嫌悪の感情としかいえない。権利の侵害が認められるのは強制や不利益を伴ったときだけだ。合祀は信教の自由に基づいて靖国神社が自由に行えることで、強制や不利益を与えない。だから遺族の法的利益が侵害されたとは認められない、という理屈だった。
これには疑問が残る。まず、判決が靖国神社を一般の宗教法人と同列に扱っていることへの違和感だ。
靖国神社は法的には、ただの宗教法人だが。というか、あんなの民間の、よくある新興宗教と法的には変わりないが。
これには疑問が残る。まず、判決が靖国神社を一般の宗教法人と同列に扱っていることへの違和感だ。
靖国神社は1945年の敗戦まで国家神道の中心、軍国主義を象徴する存在だった。国家機関として軍が管理し、合祀対象者は陸海軍の大臣が天皇の裁可を得て決めていた。
戦後に一宗教法人になったとはいえ、靖国神社が担ってきた歴史をみずから否定したわけでも、断ち切ったわけでもない。
靖国神社側がどう言おうが、つまりあれですよ、幸福の科学の教祖様がエルカンターレだと宣言しようが、そんなのどうでもいいよ。法的にはどうでもいい、というか、法というのはそういうものだよ。
軍国主義の象徴の過去を問うというのなら朝日新聞の戦中の報道こそそれだよ。
国家神道が戦争遂行に果たした役割は大きい。そこに遺族の思いの源もある。東京、那覇地裁でも同様の訴訟が審理されている。歴史や憲法の理念に正面から向き合った判断を期待する。
だから、歴史や憲法の理念に正面から向き合った結果、現在の靖国神社の位置(単立、神社本庁にも関連がないから普通の意味での神社の神道とも言い難い)があるわけで、それをめちゃくちゃにした議論をしているのは、朝日新聞とその儒教なお仲間たちじゃないか。
こういうめちゃくちゃな社説をかかげて、まあ地裁レベルとはいえ、法によって区分けされた市民社会の規範をないがしろにしないでいただきたいものだ。
それにしても、靖国神社祀られて困るとかいう人たちは、霊魂の存在とか信じているわけですかね。中国や朝鮮みたいな儒教文化国家ならそう誤解してもしかたないけど。たしか朝日新聞も会社で社員の慰霊祭みたいのやっていたと思ったが。招魂祭か。
靖国神社は戊辰戦争官軍側の戦死者を弔う招魂祭を起源としているけど、それが大戦の戦死者にまで、ということなんだが、この招魂祭だけど、朝日新聞社もきちんと社員の慰霊っていうことで神式でやってんのな。
霊魂を信じているクリスチャンも靖国神社に祀られているままだと思うが、種類が違うのかも。
もうひとつ。
もうひとつ、合祀には戦後も政府が関与していた事実がある。
については。
だが、判決は「国の行為は多数の合祀を行う上で重要な要素をなしたが、合祀は靖国神社が最終的に決定した」と判断して、国の責任も退けた。
地裁なりの判断があったわけでそれが不服なら高裁で争えばよいのではないか。ただ、裁判は原告の利害が問われるのでそうしたことが争点のマターになるか疑問に思えるが。
曇り
冷える。昨日の水泳は軽かったせいかそれほど体に疲れ感はない。プールだが人が少ない。この時期は真冬よりも泳ぐ人が少ないようだ。水温が真冬より低く、冷たいようにも感じられるがそのせいだろうか。泳ぎ終わると体はすっかり冷えてしまい熱いシャワーを浴びたが、その後は血行がよくなり体の調子はよい……などと書いているとさすがに老人めいているな。夢はこみ入ったものを見たが、忘れた。こみ入った夢を見ることで脳がぐったり疲れるようで、無意識に問題を抱えているのだろうか。このところ未知に近い分野の本や既知と思った分野の知識のリニューなどをしていて、人生とかあまり思いに浸ることもないようなのだが。そういえば、三月になったな。
これはひどいな
クローズアップ現代 基地の土地が売買される、見たよ
⇒基地の土地が売買される〜沖縄で何が〜 : クローズアップ現代 放送記録
100年に一度とも言われる大不況の中で今、ある金融商品が投資家の間で密かに注目を集めている。その商品とは、沖縄のアメリカ軍基地や自衛隊基地内の土地、"軍用地"だ。投資家たちが注目するのはその安定性だ。地主には日本政府から毎年、軍用地料が支払われる。しかもその額は毎年確実に上がり続けているのだ。インターネット上では軍用地に関する情報が飛び交い、沖縄の不動産業者には本土から問い合わせが殺到している。本来、軍用地料はアメリカ軍に土地を奪われた住民たちへの補償としてかつての地主へ支払われてきたものだ。しかし、相続税を支払えないなどの理由で手放す人が増え、軍用地が市場に出回り始めているのだ。番組では軍用地が投資対象になっているというおかしな実態を検証し、日米安保を支える軍用地料という制度が抱える問題点を描く。
(NO.2704)
スタジオゲスト : 我部 政明さん
(琉球大学法文学部教授)
我部先生もいいお顔になってきたなぁ。言っていることはだんだんテンプレ的になってきたけど。
ナイチャーで一番なのは一坪地主ではないかな。まあ、ちっこいから金利のメリットはないか。
「軍用地が投資対象になっているというおかしな実態」というけど、この問題は昔からよく知られていたことだけど、なかなかね、議論しづらい。「相続税を支払えないなどの理由で」の「など」の部分を描くと、ちょっとね。
キュインマニア編集部特別編集 沖スロ放浪(日)記〜沖ヒカルと誠に遺憾な仲間たち: 沖 ヒカル, キュインマニア編集部, 沖ヒカル |
どうも一類と二類の違いが意図的なのか曖昧になっているような
⇒【楽天市場】困ります、私たち。〜ネットで薬が買えないなんて〜
⇒H-Yamaguchi.net: 「対面」かどうかじゃないだろうに
スイッチOTCの販売には薬剤師は関与すべきなのだから、その関与の方法として対面以外でどうなのかというを論じないと、規制反対というだけでは議論にならないと思うが。
このあたりで前原とも実際には摺り合わせができているのでは
⇒小沢発言の真意を推測してみる - 長島昭久 WeBLOG 『翔ぶが如く』
詳細な議論は微妙なところがあるのだけど。
あと。
ちなみに、一部メディアでは誤解があるようだが、米第7艦隊は在日米軍にはカウントされない。