この事件

 ⇒asahi.com:米兵釈放 「そっとしておいて、と」 地検「適正捜査」  - 社会

 告訴が取り下げられなければ起訴できたのかどうかについても「事実が存在したかどうかではなく、告訴がないと公訴が提起できない。訴訟条件がなくなっているわけで、それ以上でも以下でもない。コメントすることは適切ではない」と述べるにとどめ、隊員の供述内容についても明らかにしなかった。ただ、県警による逮捕など一連の捜査の是非について問われると、険しい表情を浮かべて「適正だった」と語気を強めた。
 告訴がなくても立件できる他の罪名で捜査を続ける可能性については「被害者の気持ちを考えると、他の罪で公訴提起するのは適切でない」と述べ、否定した。

 結局迷宮入り、そして、であれば推定無罪か。
 今回の事件を海外報道側で見ていて、アウチのラインになっているのは少女の年齢。つまり、14歳の少女を38歳の軍人がというところで完全アウト。
 これを国内にもっていくと、「告訴がなくても立件できる他の罪名で捜査を続ける可能性」が否定されたのは、「被害者の気持ち」というより、「14歳の少女」への犯罪の可能性からすると、法的な正義の視点からは問題があるように思う。
 なぜ立件しないのかが追求されるべきなのではないだろうか。
 今後も沖縄では米兵のレイプの潜在性は存在する。こういう迷宮入りは好ましくないと思う。
 
追記
 参考⇒被害者に代わり糾弾を 事件へ募る怒り琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 野国昌春北谷町長は「(一部)マスコミなどの取材攻勢や記事の内容などを受け、告訴を取り下げたということであれば、二次被害を受けており大変だ」と話し、「(事件の)事実は間違いないと思う。その背景には、沖縄の置かれている、押し付けられている日米地位協定の問題があると思う」と訴えた。

 ⇒asahi.com:「捜査は継続する」と駐日米大使 沖縄暴行事件 - 社会

シーファー大使が「捜査は継続する。容疑者は釈放はされたが、基地で身柄を押さえている。

 ⇒時事ドットコム:沖縄暴行事件「捜査を継続」=米大使、福田首相に言明

 会談後、シーファー大使は記者団に対し、米軍当局が容疑者を拘留していると説明。その上で「容疑者は釈放されたが、終わりではない。きちんと捜査を続ける。正義は行われなければならない」と述べた。

日経社説 日中は冷静に捜査進めよ

一方、中国メディアが主に中国当局の見解を報道することで、インターネットには「日本に謝罪を要求する」などと対日非難の書き込みが急増している。こうした相互不信は両国にとって決して利益にならない。

 このリアクションに日本人は慣れていくのだろう。

日経社説 無断聴取で進退窮まった石破防衛相

 防衛省による事情聴取は違法ではない。が、情報の加工に当たるようなやりとりはなかったのか。聴取の事実が当初隠された点を考えれば疑念を持たざるを得ない。石破氏が明らかにしていた決意との関係で政治責任が問われる。

 この件については、違法ではないというところで、問題レベルはがくんと落ちると思うが。

産経社説 【主張】中国ギョーザ事件 首相発言に疑問呈したい - MSN産経ニュース

この問題をないがしろにしたまま、4月に胡錦濤国家主席を迎えても、日本国民が心から歓迎できる状況にはなるまい。早期打開に動くべきだ。

 もしかすると「犯人」はここまで見抜いてやったかな。
 この手の謀略はありえないことではない。一番困るのは誰という構図で見ていくと、北京政府だし。

毎日社説 社説:ギョーザ事件 これで幕引きなら納得できぬ - 毎日jp(毎日新聞)

 日本ではメタミドホスなどを入手できないし、密封状態で輸入された冷凍ギョーザに何カ所かで混入されたとは考えにくい。中国側が正常な製造ラインでの混入はあり得ないと強調することは理解できる。だが、自国での事件、事故の可能性を一方的に否定するのは説得力に乏しい。包装袋に水溶液が浸透するかどうかはデータを提供し合い、科学的に実証すべきだ

 毎日はなぜかまとも。
 それにしても共同のバカ記者が日本にメタミドホスを持ち込んでいたらアウチだったというか、すでにアウチか。共同なんであんなことやったのだろうか。
 ⇒asahi.com:メタミドホス購入で、共同通信記者を一時拘束 中国 - 国際

中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、製造元の天洋食品がある中国河北省で取材していた共同通信社中国総局の記者が今月15日、有機リン系農薬成分のメタミドホスを購入、所持していたとして河北省当局に拘束されていたことがわかった。28日に記者会見した中国国家品質監督検査検疫総局の魏伝忠副総局長が「日本の記者」の違法行為があったと言及した。

読売社説 ギョーザ事件 中国は真相解明から逃げたのか : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 しかも、警察庁によると、すでに鑑定結果などは提供している。逆に、過去に起きたメタミドホス使用事件の捜査資料などを中国側に求めているが、実現していない。これでは、警察庁の吉村博人長官が記者会見で「看過できない」と反論したのも、当然だろう。
 中国側は、日中の合同調査チームによる解明を提案していた。警察庁の次長が訪中し、早期解決に向けての連携や、証拠を交換し、捜査を加速化させることで合意した直後でもある。今後の捜査協力も危ぶまれる事態だ。
 中国側では捜査当局を超える高いレベルでの政治的判断が下されたのではないか、との見方もある。

 中国様というのは基本的に自分より強い外国以外は存在しない。小日本=存在しない、ということで、中国の立場は一貫している。

 中国側は「一定の条件でメタミドホスは袋の内側に浸透する」とも語った。だから、日本でも混入が可能だという論法だ。こんな手の込んだ手口を想定しても日本国民の多くは納得すまい。

 これも納得の問題じゃないんだってば。

朝日社説 ギョーザ事件―冷静に対立を解きほぐせ : asahi.com:朝日新聞社説

 たとえば、ギョーザの袋の外側から農薬が中にしみこむかどうかという実験結果が、日中で食い違っている。実験した時の室温などの条件が異なっていたようだが、確認のための再実験を両国で一緒にやればいい。それが難しいのであれば、どんな実験方法が適切かを話し合い、それぞれが納得できるかたちで確かめ合うことが欠かせない。

 科学って「それぞれが納得できるかたちで確かめ合うこと」ですかい。

快晴、ログイン

 晴れ。暖かくなりそうだが、午後は風邪もつよくなりそう。春だな。って、三月か。

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                /~__)/)
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     , ------/ 〉\/  )
     ^)~~ ̄ ̄ /ゝ    /
      ⌒)  /      〈

 富士山は見えない。夢は長編を三本くらい見たが忘れた。

回想増田

 ⇒二大文化

アスキーメディアワークスに吸収合併する形で無くなるそうだけど、
良い意味でバカ雑誌だった頃のログインとかを知る世代としては複雑

 アスキーも昔はバカ雑誌だった。面白かった。
 ⇒昔のASCII(AhSKI!)を思い出すなぁ、このノリ - finalventの日記

これなんだが

 ⇒50歳を過ぎてわかったこと:アルファルファモザイク
 ぶくま⇒はてなブックマーク - 50歳を過ぎてわかったこと:アルファルファモザイク
 私も50歳なんだけど、微妙に違和感があるんですよ。
 どこが違和感なのかと思うに、あれ、私の上の2歳くらいのところで、世代の断層があって、このコピペの諸賢は私より上の層にいるっぽい。
 私とどう違うのかというと、微妙なんだけど、基本的に彼らは若者文化で社会の中心的な層であり続けて、それが老齢化というか、必然的な崩落的というか頽落というのがある。でも、私の世代からはそんなものは最初からあるんです。そして私の下の世代は最初から老いている。ただ、今の40歳あたりでちょっとバブリーな反動があり、特に女性であるかもしれないけど、長期的な傾向としては安定した社会であり、若者が団塊世代以降消費対象として規定された文化のなかにあって、最初から希望なんていうものはない。か、あるいは、個人のスタンドプレーの畸形なサクセス神話があり、それらがジラール的な欲望を喚起してデッドエンドまできたのが現在の状況でしょう。
 このコピペに戻ると。
 私なんかも爺とかオサーンとか見られているけど、このコピペの発言のトーンは私より上のオサーンが見える感じがする。なんというか、正直でヴァルネラブルな怯懦の感性がなくて語り出したら男は終わりだぜという、若さとも老いともは違った間隙の感覚が抜けている。
 あと。

172 名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/05/15(火) 03:18:01 ID:+471lmoQ
>>170さん
やさしいレスをくださり感謝します。
このスレはじめこの板は、父と同年代の方が多くいらっしゃると思うので
父もこんな気持ちになることがあったかな、とかしみじみと
想像させてくれて、父の足跡をたどれるような気持ちで夢中で板をめぐりました。

 失礼な言い方になるかと思うけど、そこはちょっと違うというか、自己完結的な父親幻想だろうと思う。というかそういう父親幻想を若い世代にステレオタイプに形成するようなありかたはなにか違う。
 歴史の感覚の欠落が、ある種のプリミティブでネイティブな情感で偽装されているように思える。
 オノ・ヨーコはいろいろに語れるけど、実際の肉声を時代のコンテクストで読むといろいろ考えることがあると思う。彼女は今の10代20代からするとお婆ちゃんだけど、彼女のような考えが団塊世代のあるコアになっている。

cover
ただの私(あたし) (講談社文庫): オノ ヨーコ,飯村 隆彦