日経春秋 春秋(1/1)

藤原定家小倉百人一首を編んだのは13世紀の前半という。それを連綿と受け継いできた日本人の知性と美意識もさることながら、万葉以来の無数の歌のなかから趣向に富んだ100首を選び抜いた定家の眼力は驚くばかりだ。1つひとつは忘れ去られそうな歌々が、100も集まることで大きな世界を築き上げている。

 ⇒百人一首、暗号説 - finalventの日記

読売社説 08年を考える 責任感を取り戻そう : 社説 - 毎日jp(毎日新聞)

 メディアも同様である。インターネットへの期待は大きいが試行錯誤が続いている。新聞は「公」への意識を生み出す「広場」としての機能をさらに強化する必要がある。読者が意見を鍛えるために必要な情報をきちんと伝え、自由な意見交換を保障する場である。そのための潜在力を全力で掘り起こしたい。

朝日社説 多極化世界への変動に備えよ 外交力に必要な国内体制の再構築 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 他方では、中国がめざましい経済成長を続けている。早ければ数年以内にも日本を追い抜いて、世界第2の経済大国となる勢いだ。それと並行して軍事力をも急拡大しつつある。いずれは、軍事パワーとしても、米国に拮抗(きっこう)する一つの「極」をなすだろう。

 まあ、そうなったらそれでもいいんだけど、かなりたぶんそうなるには紆余曲折。

朝日社説 平成20年の意味―歴史に刻む総選挙の年に : asahi.com:朝日新聞社説

 世界は待ってはくれない。冷戦後、統一ドイツはしっかり国の基盤を固め、フランスとともに欧州連合(EU)を引っ張ってきた。ソ連に代わって登場したロシアも、経済混迷の時代などいまや昔の物語。中国やインドをはじめ、アジアもダイナミックな伸び盛りだ。

 そうかな。私としては、ドイツはやや低迷、フランスは混乱、EUとロシアはコソボ問題のような構図、中国は今年後半はどうか、インドはやや低迷。アジア? タイとか考えてみるとよいかも、ってな感じか。

晴れ、明けましておめでとうございます。

 6時頃ぼんやりと起きてのんびりとした音楽を聴いていると外が明るくなるのでと起き出して窓を開けると初日の出が見えた。母方の祖父はこういうものを拝む人だったなと思いだす。私は拝みはしないが、天地と祖先を思った。
 昨晩は早々に年越し蕎麦を食べ、NHKで第九など聞いたあと読書でもしていたが、いつになく眠くなり寝てしまった。除夜の鐘をなんとなく聞いたようにも思うが、カウントダウンみたいなものは知らない。
 天気図は普通の冬の日のようだ。風が少し出るか。地域によっては雪も多いだろう。

2008年のお年玉で買うべき本10冊

 あけまして、おめでとうございます。お正月といえば、お年玉。ブログといったら、弾小飼。貰う立場の人も、あげる立場の人も、そのお年玉で何を買ったらいいのかというのをずうずうしくも提案するという企画をべたにぱくったEntryです。
 ここでは、一度買ったらぐブックオフ行きの本を大雑把に選んでいます。ですから、「404 Blog Not Found:2008年の仕事始めまでに読んでおきたいビジネス書x10」のように、読む順番にこだわる必要はありません。何なら精読だって構いません。ただし、一度手に入れたら、他の人に読めるように手放してくださいね。何度も何度も読み回す意味がある本かもしれないのですから。
 あと、「お年玉」ということで、値段にもある程度気を遣いました。一口に「一冊」といっても「書評 - オックスフォード・イングリッシュ・ディクショナリー」だったら一セットで一部屋なくなっちゃいますから。ただし「スゴ本」もなるべく避けています。2008年どころか向こう2日はもって欲しい。だいたい正月なんてそんなもんじゃないですか。それでは、行きます。

「 ANSWER アンサー [文庫版:コミックセット]: 本: 鎌田洋次」

 スポーツ物の鎌田洋次が一生懸命描いて世間的にはコケた作品です。でも、私は好きですよ。誰も読み返さないかもしれないけど、っていうか、俺はこういうのに萌えるんだ。るっせーですか。そうですか。どうでもいいけど「不完全性定理」の野崎先生の講義を受講したことがありますよ。そんなの関係ない。

「 神罰―田中圭一最低漫画全集 (Cue comics): 本: 田中 圭一」

 ちょっとべたすぎますか。ま読んでない人もいるかもしれないじゃないですか。手塚治虫は日本の誇る天才です、たぶん、きっと、本書で、わかる、いやぁ、まじで、三文字。

「 ぼくんち (ビッグコミックス): 本: 西原 理恵子」

 べたすぎて痛いですか。まあでも世間ってこんなもの。

「 秋日子かく語りき: 本: 大島 弓子」

 別にサバのシリーズでもいいんだけど、案外こっちのほうが読みやすいのではないか、と。深そうで深くなさそうで深い作品です。っていうか、中年になって読み返して泣け。

「 地底人の逆襲 (双葉文庫): 本: いしい ひさいち」

 ほんとは元祖「地底人」でもいいんだけど。つまり、どうでもいいけど。

「 花男 (1) (Big spirits comics special): 本: 松本 大洋」

 「鉄コン筋クリート」より絵がいいんじゃないのとか言ってみる。テーマも。

「 ちくちくウニウニ: 本: 吉田 戦車」

 ポストモダンの本質ってこんなものじゃないでしょうか的作品として読まれていたがべたに読んでいいんでないの。

「 るきさん: 本: 高野 文子」

 るきさんは、その後どうしているのでしょうか。高野さんみたく奥さんしているんじゃないでしょうかに一票。

「 「真夜中の弥次さん喜多さん」 大吉本!: 本」

 この本マジで読むとマジ怖いです。でもそこがいい、かな。

「 あさってDANCE [少年向け:コミックセット]: 本: 山本直樹」

 最後の一冊は、これにしました。この山本直樹という方は、中年です。
 最近は映像化もしていらしい。よく知らない。ラストが泣けるよ。

まとめ

 こうして見ると、なかなかレトロです。しかし、これは「どうでもいいやの10冊」ではあっても、これで全部まかなえるわけではありません。本当に「お年玉で買って欲しい」のは、10冊の本というより、そこから得られる「頭の空っぽ感」です。財布を空にするとさみしいですが、頭を空にすると本当に不安になります。本を読んで頭を空にするというとなんだかマジ聞こえますが、嘘なのだから仕方がない。血便にはやけくそが欠かせないのです。
 今年もよろしくお願いします。あなたの読書体験に、本blogが少しでもお役に立てることを願います。