日経春秋 春秋(8/29)

 ⇒極東ブログ: ヒーローものゲームの攻撃性、そんなのどうでもいいじゃないですか

 以前に書いたし、みっともない話だが、私は小学生低学年のときは、居住区の関係から友だちに排除され、それゆえにいじめられっ子だった。成績も凡庸だったのだが、四年生あたりからクラストップに自然になった。と、その変容とともに「ブリキの太鼓」ではないが、内心の奥深くで「やられたらやり返すからな、私の忍耐の限界を越えさせたら殺してやるかな」と決意した。たぶん、その殺気のようなものが周囲に伝わり身を守ったのかもしれない。いじめられっ子ではなくなった。そして孤独に生きるしかないとも思った。ま、そんなところだが、ある種の子供には、そういう敵意のアイデンティが必要なのではないか。それは悪いことかね、と思う。問題は、それを暴発させない大人の体制の側にあるのではないか。

産経社説 音楽配信とCD 共存共栄に知恵しぼろう

 これは相当に変なというかトンチンカンな社説ではないか。めんどくさいのでしないが、実証的に反証される内容が多いように思える。
 このところ、技術関連の新聞記事・社説が素っ頓狂に外しているのはなぜなんだろう?

毎日社説 政治ビラ配布 知恵絞り表現の自由守ろう

 それにしても、ビラを配っただけで被告が23日間も拘置されたのは、なぜなのか。被告は1階の集合郵便受けでは他のチラシ類と紛れてしまうと懸念し、各戸のドアポストにビラを投かんしていた。見とがめた住民が110番通報し、急行した警察官が住民の求めに応じて逮捕したという。宅配業者や水道の検針員などを装った強盗、窃盗犯が増えている折、一般的には、他人の住居に立ち入った者が身元を明かさない場合、警察が住居侵入容疑で逮捕するのは無理からぬところだろう。政治ビラを配っていても、偽装工作の可能性を否定しきれないからだ。だが、身元が判明し、立ち入りの目的も違法でないことがはっきりした段階で、直ちに身柄を釈放すべきは言うまでもない。被告の拘置を請求した検察と請求を認めた裁判所の判断に、問題はなかったか。

 この事実関係は見落としていたので、そうだったかと思った。「被告は1階の集合郵便受けでは他のチラシ類と紛れてしまうと懸念し」というのは、マンション住民に同情する、これはひどいな。もともとそんなものは他のチラシ類と紛れてしまうべきものだ。
 「見とがめた住民が110番通報し、急行した警察官が住民の求めに応じて逮捕したという。」の件だが、オートロックもないうえに、これは管理組合も機能してないということか。
 つまりは、これは、マンションの格差ということで、そういうマンションに住むのであれば、この手の不快感に耐えろということになる。

読売社説 [バス・タクシー]「地方での値上げはやむを得ない」

 社説はそうかなと思うくらい。
 余談になるのだが、地方に行くほどバスがでかい。それに対して、京王バスだったかまた他の市民バスもそうだがミニバスみたいのを使っている。小さくしたほうが効率的ということはないのだろうか。
 それとギリシアではタクシーは乗り合いが常態。ああいうのを取り入れていいのではないか。

朝日社説 消費者金融 抜け道をつくるな

 「しかし、例外は作るべきでない。 」はひとつの立場としてありうると思う。が、この社説議論の体を成していない。

 そこに例外を設けてほしいというのは、主として業界側からの要望である。次のような理屈だ。
 例外なしに金利を下げるなら、借り手の審査が厳しくなり、貸せない例が増える。利ざやが減って業者の廃業も増え、消費者にとって不便になる。結局は法外な利息を取るヤミ金融がはびこることになる――。
 与党の議員には、そういった主張に理解を示す人も少なくない。少額で短期の融資に限っては、利息制限法を上回る金利で貸し出せる例外規定を認めようとする勢いが強まっている。
 これに対して、消費者団体や弁護士らは強く反発している。そこで、灰色金利を認める例外は1人あたり1社に限り、借入額や期間に制限を設ける。そんな妥協案が浮上してきた。

 例外を求める人の主張と、例外を求めるべきでない主張とを整理し、例外を求めるべきではないとする議論が十分に導かれているだろうか? 引用部分に限らず。
 別の言い方をすると、「ヤミ金融がはびこる」危険性が問われている。これに対して朝日はこう言う。

 ヤミ金融に手を出す人は、それまでに複数の正規業者から借りていることが多い。金利が下がり返済額が減れば、追い込まれずにすむ面もある。ヤミ金融は違法なのだから、捜査当局が摘発に力を入れて一掃するのが筋だろう。

 単純に言えば朝日の主張は、「ヤミ金融がはびこる」危険性については、国家権力で弾圧すればいいのだということだ。
 「ヤミ金融がはびこる」危険性の背景については触れていない。
 この問題は大筋では銀行の問題なんだと思う。社会の公論を新聞社説が狙うならそこを切り込むべきではないだろうか。街金の金づるは銀行である。他国では消費者への金融業は銀行が担っている。そうしたあたり。

朝日社説 ビラ配り無罪 うなずける判決だ

 特に反論もないし裁判所結果にも異論はない。ただこうした社説を読むとき、庶民の生活感とは違うなと思う。

 判決によると、被告の住職、荒川庸生さん(58)は、オートロックのないマンションに玄関から入り、最上階から順に各戸のドアのポストにビラを入れて回った。配ったのは共産党の区議団だよりや都議会報告などだった。

 沖縄で安い賃貸マンション暮らしをしたことがある生活感覚でいうと、「順に各戸のドアのポストにビラを入れられる」のは相当に嫌なものである。そういえば、先日、知人の家に行ったら、ドアのポストがガムテープで封鎖されていて、なんかあったのかと聞いたのだが、火のついたものを投げ込まれる事件を聞いて恐くなったとのこと。ジャーナリストの山ちゃんがそうだった。また、共用廊下に見知らぬ人が歩かれるもの緊張するらしく、そのためににこやかに「こんにちは」言うのだそうだ。
 現在のマンションの大半はエントランスにオートロックがある。これは実際には住人のケツについていけば入れるわけで、そこから新聞勧誘員が入ってくる。これはけっこう困るものだ。
 ま、ようするに今回の問題で庶民生活的にどうかなというのはこのオートロックの扱いだろう。現状ではグレーだし、ちょっと穿った言い方だが、新聞勧誘と関連があるので、そこは新聞では扱えないのだろう。
 ってな話がオーマイニュースに載ったらいいのにね。

遠いかすかなリーチ

 ⇒黒崎夜話: 道具とその弟子

例えば新聞の社説を並べ、やや引いた立場からコメントをつける。
それによって、ある種の知の形が網羅できるとする手法もあるが、畢竟これは高等床屋談義であるのだと、ご本人も自覚されているかのようである。
批評する人生。
それによってナニをしたいかというと、それもすぐには見えてはこない。
何がしたい訳でもない。俺はここにいる。
ということを、今の技術を使って日々確認しているだけかも知れない。

 このfinalventの日記がまさに「例えば新聞の社説を並べ、やや引いた立場からコメントをつける」なわけで、そして、「畢竟これは高等床屋談義であるのだと、ご本人も自覚されている」も同。
 で、「俺はここにいる」を私は言うがためにしているかといと、まあ、そう見られるにどうぞどうぞ。
 私としては、遠いかすかなリーチを信じている。
 小さく声をあげよう。
 大きく声を上げるのではなく。もうちょっと言うと、「正しいこと」を大声で言うのをやめたいなと思っている、と、このあたりはうまく言ってないかもだが。
 遠い人に届く声は小さい声ではないかと思う。
 以前も書いたけど、愛の本質は隠れることだ。人の思いはなぜか隠れる。隠れたところに届く言葉は小さい。
追記
 ⇒黒崎夜話: 傍観者たち

黒崎@傍観者たち
 
遠くから小さな声を出し続けることが大事だとおもいます。
人間らしくいたいから。
隠れることが愛ダカラ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
美しいっす。大人の含羞っす。
ひとごとっす。

 ま。
 私は、たとえばダルフールで人が虐殺(ジェノサイド)されていくのを人ごとだと思わない。
 ただ、私は自分が小さいと思う。
 自分の小ささに見合うことしかできないと思う。
 そして私は自分を愚かだと思う。
 愚かさに大きく掬われない程度のことしかできないと思う。

ちなみに最近のダルフールの状況

 こんな感じ⇒BBC NEWS | Africa | UN warns of new Darfur disaster

"Insecurity is at its highest levels since 2004, [humanitarian] access at its lowest levels since that date and we may well be on the brink of a return to all-out war," Mr Egeland told the council, according to a text of his remarks quoted by Reuters news agency.

 ⇒米、スーダンに高官派遣へ・国連部隊受け入れ迫る

 25日からスーダンを訪れる米国務省のフレーザー次官補(アフリカ担当)は24日の会見で「ダルフールは危険な悪循環に陥る寸前」と危機感を表明。「スーダン政府だけでは問題解決できない」と国連の関与が必要と強調した。

釣りだったの?

 ⇒OhmyNews:2ちゃんねらーに釣られたオーマイニュース編集部
 どういう確認の手だてを取るのかと思っていたが、そこは、これでもよくわからん。
 ログインページの暴露らしいが、すでに画像はなし。ま、画像があっても画像でどうなるってものかな。
 以前の朝日の赤井邦道じゃないけど、こういう事態は予想されていたことだが、いまいち、赤井邦道みたいな笑いのポイントはなかったかと思う。
 ま、一般論とすると、ネットはけっこう釣りがあるなと思う。こんとこの鮫島さんとか黒崎さんのも、釣りかなと思う時点で釣られますたになるわけで、ただ、私はこれはなんだろねとちと思った。ガ島さんみたく見えるのか、と釣られますただし、まあ、しかたない面はもあるかな。あー、つまり、釣られまいとか思わないですよ。
 日本での言論は、なぜと言うべきか、政治的な言論に還元され、そしてその還元性は、「言葉の踏み絵」の形を取る。「小泉の靖国問題を認めるか?」とか。まあ、これはあまり言葉の踏み絵っぽくはない。「山本七平」はそれだけで踏み絵みたいだ。もったいないなと思う、部分的に取捨すればいいのに。
 昨今のネットの風景では、レイシズム周りの「言葉の踏み絵」が多い。ま、それは言わないでしょみたいのをナイーブに書いてしまうことがあるとだだだと攻撃される。ただ、その場合、レイシズムの問題が議論されるより、ただのバッシングの構図でしかないあたりが、変わらないなと思う。
 以前あった例だが、セクシーな格好をした女性に対してそんな格好じゃあぶないよと言うオヤジが、差別だとつるし挙げられていることがあった。まあ、理屈ではそうでしょ。

浅野ゆう子のファンだったが

 最近はあまり見ない。ときおり見ると、ふけたなぁと思うが、やな感じはしない。
 ⇒livedoor ニュース - 浅野ゆう子 ハマり役をつかんだ熟女の光と影

 60年7月、神戸市東灘区生まれ。本名・赤沢裕子。3歳で父に捨てられて母一人娘一人の生活を送った。親戚の家をたらい回しにされ、母親ともまともに一緒に過ごせなかったそうだ。

 それは知っていたがこれは知らなかった。

「私生活は波瀾万丈だった。33歳の時、30年間も音信不通で、余命3カ月のがん患者になった父を看病し、その体験をまとめて出版しました。10代からずっと幸せな家庭に憧れ、恋多き女としても浮名を流した。相手は定岡正二名高達郎河毛俊作、事務所のマネジャーなどです」(芸能リポーター

 それはちと読みたいな。

最近はベッカム御用達の高気圧酸素カプセルで持病の腰痛をいたわっている。

 腰痛はつらそうだ。

オーマイに鈴木邦男がねぇ

 ま、そんな不思議でもないのかもだけど。
 ⇒OhmyNews:英霊を静かに眠らせよ 〜鈴木邦男コラム
 ちなみにぶくま⇒はてなブックマーク - OhmyNews:英霊を静かに眠らせよ 〜鈴木邦男コラム

2006年08月29日 kobakoba3 ネタ  コメントつけてる連中って、鈴木邦男が誰だかわかってんのか?
2006年08月29日 Nean
2006年08月29日 TakahashiMasaki ネタ, OhmyNews, おたく, 内容と全然関係ないな "昔、マンガ雑誌の企画でコミケに行ったことがある。"クニー……
2006年08月29日 zyugem
2006年08月29日 mo-om ネトウヨが恥をさらす コメントつけてる連中が、どう見ても鈴木邦男を誰だかわかってません。本当にありがとうございました
2006年08月29日 mealtime いまネットで頑張っている極端な若者も年を重ねればこのくらい丸く、、、なれればいいですね
2006年08月29日 finalvent 鈴木邦男
2006年08月29日 I11 本物右翼の鈴木邦男氏の記事。「靖国神社はコスプレ禁止令を出せ」さすがくねくねネットウヨクのアホ共とは書くことが違う。

 まあ、そんな感じかな。「本物右翼」っていうのはどうかとは思うけど。
 鈴木邦男は昔SPAに微妙〜なものを連載していたが、あれは本になったのだろうか。
 あった。
 

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夕刻のコペルニクス〈1〉: 鈴木 邦男
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夕刻のコペルニクス〈2〉: 鈴木 邦男

これで岸の亡霊が出てくるのだろうか

 安倍晋三が次期総理で決まりということのようだ。私が安倍を支持しないのはすでに書いてきたとおり。一部誤解されているが小泉を支持しているわけでもない。逆に依然小沢一郎を支持している。まあ、長い付き合いってこともないが長く見ているので少しの悪評とかではあまり考えを変えない。
 で、安倍絡みで岸の亡霊が出てくるのだろうか。こないだ原理教関係のしょーもない小ネタが出てきて、逆に今のネットの左翼さんって昭和史を知らないんだなと思った。若いのか。まあ、私の世代でも知らないもんだろうか。
 この問題ちょっと微妙で、いろいろ言われているけど、晋三の父っつあん、安倍晋太郎がたいしたことなかったんで、考え落ちかとも思う。
 ⇒安倍晋太郎 - Wikipedia

竹下登宮沢喜一と共に「ニューリーダー」と呼ばれ、「三角大福」後の自由民主党を担う有力政治家の一人であった。岸信介の女婿にあたり、小泉純一郎内閣で官房副長官内閣官房長官自民党幹事長を歴任した安倍晋三は次男に当たる。通称「アベシン」、また、人柄が良く、脇が甘いことから「プリンスメロン」とも言われた。

 まあ、閨閥として女婿というのがあるからだが、それにしても、晋三だってその系統。
 ウィキを見ると「勝共連合統一教会とのコネクション」の項目説明が薄い。
 むしろ。

「外交の安倍」と言われ、岳父の岸の対米人脈を生かした。その一方でパフォーマンスに長けた中曽根首相の陰に隠れてしまい、外相としても新機軸を打ち出せずに終わったとも言われ、ポスト中曽根を目指して打ち出した政策である「グローバル・ニューディール」も国民世論の理解を得たとは言い難かった。また、長きに渡って激職である外相を勤めたことが、寿命を縮めた面も否めない。

 まあ、これはけっこう言える。中曽根への米バックが強かった。逆にいうと、晋太郎は見捨てられていたとも言える。
 ただ、ここは考えようで、中曽根っていうのはトリックスターである意味で一発屋だが、晋太郎系が温存されていたとすると亡霊は出てくるだろうな。

中曽根総裁の任期満了により、後継総裁候補として安倍、竹下、宮沢が出馬するが、中曽根の巧妙な戦略とニューリーダー自身のひ弱さにより、中曽根に指名権が握られ、世論などでは雰囲気として安倍が有利とされたが、結局、中曽根は竹下を後継総裁に指名した。

 まあ、亡霊じゃないんだよという話もあるだろう。
 案外、米国民主党のほうが繋がりが強いのではないか、カーター、クリントン時代を思うと。

ぬるい冷やし中華を食べながらオヤジギャグを考えた

 おーい、冷やし中華は、冷やし中か?
 しかし。
 こんなのきっとどこかで誰かがすでに言っているに違いない。
 調べてみた⇒冷やし中華は、冷やし中か - Google 検索
 Googleって便利だなぁ。
追記
 オヤジにはできないギャグ⇒熊x栗x淳也のないしょ話 - おはようございます