今日の新聞各紙社説は…

 新聞社でいえば、読売がまとも。あとはなんか、ざけんじゃねーとか言いそう。とくに朝日と産経ってスペフィックな素材がないとどうしてこう崩壊してしまうのだろうか。
 読売の中教審の話だが、さて、じゃ、とこれを受けた地方はどうするべきかという視点に立つと、困惑するだけ。悪口言っちゃうというとき、地方の大学が役立たないというか、地方の大学のセンセがすっかり都市指向なんだよね、クチではいろいろいうけど(あと県立はもうもろ地方の権力闘争)。というか、それって現地で実際的なのかという素っ頓狂な提言しかしない。センセはさておき、じゃ、村落レベルの教育委員会はというとこれが酸鼻。そういう構図のなかで読売の正論というのは、ただの地方切り捨てという趣向でしかない。あ、まいどの読売じゃんというだけ。さて、どうしたものか。ぐだぐだいっても、やっぱり大学のセンセか。
 香港行政長官の話もちょっとあっちで書こうか悩んではいたけど、ざっと見るに香港ってダメダメなんだね。問題はやはり規模というか国家の適正サイズ要因のようにも思う。香港、シンガポール、そしてたぶん台湾は沈むのだろうと思う。
 知的財産政策もこれも現場を踏まえると様相は変わる。さて、現場を周りますかというジャーナリストがいるか。

●日経社説 日韓新パートナーシップの原点に戻れ

 ご冗談でしょ。
 竹島うんぬんはどうでもいいというか、あの問題は海洋資源なわけで、そうした次元の国策、農政だね、そこが日本はダメダメでどうやってFTAをせいと。

●産経社説 道路公団民営化 カギ握る経営規律の確立

 これは間違った社説というべきかな。

 今回の公団改革で一番求められるのは、野放図な道路建設を食い止めるなどの経営規律の確立である。新経営陣が公団とは異なる経営をどう貫くかが問われる。

 「経営規律」とかいう言葉に産経とか酔ってしまうのだろうな。これこそ、まさにシステム的な対応が必要。つまり、情報の開示とフィードバックのシステムが必要。

●産経社説 総会ラッシュ 中身充実へ株主の責任も

 ま、つまんね、と言っていいでしょ。

●毎日社説 行政の熱意と創意工夫が鍵だ

 まじめくさった無内容…という感じなので、どこにツッコミ入れるか?

担当者次第で自治体の「減災力」に格差が生じる、という。「国民運動」よりも自治体間の「減災」競争を促すべきではないか。

 洒落がお上手。

●毎日社説 知的財産政策 日本を強くする戦略明確に

 これも悪くないか。

この基本的な方向は間違っていないだろう。これまで赤字だった技術貿易収支は03年に黒字転換し、04年は2432億円の輸出超となっている。また、武田薬品439億円(02年度)、キヤノン224億円(04年度)などの知財収支黒字を出している技術力の強い企業も出てきている。

 とりあえずはそうなんだよね。武田はちょっと…でもあるが。
 ただ、この分野はよくわからない点も多い。

 特許出願にともなう技術流出問題は企業側と現在の法制の双方に問題がある。もともと審査請求を行う意思のない出願も情報が公開されるため、全世界にその技術がただで流出してしまう。
 そこで、企業に求められることは出願は本当に特許取得を目指す案件に限ることである。それにより、審査の遅延も防ぐことが出来る。また、企業が特許として出願するか、公開しないノウハウとして営業秘密化するかの選択が可能になるような法的対応も必要であろう。

 もう随分前の現場感覚だが、このあたりは苦笑する。特許出願がノルマになっているのだし。

●読売社説 [香港行政長官]「形骸化が進む『高度な自治』」

 これはよく書けている社説かな。

 中国国内ではこの数年、農民や失業者などの暴動が頻発している。香港と隣接する広東省は、暴動の多発地帯だ。
 天安門事件の記念日にあたる6月4日前後には、活動家らの拘束が相次いだ。香港在住の著名ジャーナリストもスパイ活動を行ったとして拘束された。
 「高度な自治」を形骸化し、「安定」を優先する中国の姿勢は、香港の新たな混乱の火種となるかもしれない。

 このあたりの朝日ばりのレトリックには苦笑するが。

●読売社説 [中教審]「地方も義務教育のビジョン示せ」

義務教育費国庫負担制度は堅持する、という方向性は揺るぎそうもない。税源の移譲を求める首長ら地方代表が、説得力ある教育ビジョンを出せずにいるのが、要因だ。

 そういうことなんだろと思う。地方の側にそういうインテリジェンスがないのだと思う。
 ただ、

フランスなど先進国の中には、教職員の地位を国家公務員とし、国が義務教育費全額を負担しているところも多い。

 これはいただけないね。じゃ、米国はとかツッコミするのも野暮だけど。

●朝日社説 セパ交流戦 上出来ではあったけど

 読売憎しということか? つまらん社説。

●朝日社説 JR西日本 見切り発車は許されぬ

 放言でいうのだが、もうファ○ズムという文体(○のなかは…「び」ということでよろしく)。

今朝のイチネタは

 ちょっと微妙なんだが
 これ⇒FujiSankei Business i. 国際/原油落ち込み露経済減速、成長見通し5.5%に下方修正(2005/6/20)
 産経のロシアものは、すげー色眼鏡だし、この記事もけっこうツッコミがいがある。
 欧米のロシア叩きにポチ産経は噛んでいるのは当然だが、問題はそのボスの意向。れいのロシアをはずしたパイプラインがまた微妙。
 この記事にはないが、これに中国が乗り込んでいる。中国は日本が思っているより馬鹿じゃないし、日本は中国が思っているような馬鹿でもある。困ったもんだ。
 いずれにせよ、このあたりがなにかと騒動の震源になる。
 石油精製について日本がもっと手を出してやれとも思うが、ちと、そう言うには当方の裏なさすぎ。

帰宅…今日はなんか「認知症」と思われる人を数名見掛けた…

 電車を待っていると、「※※に行きたいのですが…」と、こぎれいな女性のお年寄りが問う。それは線が全然違うのですよ、と説明すると……どうも変だ。話が全然噛み合わない。や、や、こ、こ、これは。丁重に最悪の事態にならないように示唆する。
 別ケース。電車を待っていると、列の横から割り込むお年寄りまた女性。その割り込みかたが、なにか怒っているふうでもある。傘を持ってるのだが、その風体がおかしい。どうもやばい。引く。
 世の中なにが起きている見回すのだが、なんかやたらと老人が多い。子細に見ると、ある一定の割合でちょっとやばいのではと思える人がいる。
 昼飯、官庁系のレストランで喰っていると、爺がどーっと入ってくるのだがもう雰囲気がドン引き。隣の中国人かみたいなファッションの老人(男)がいきなりでかい声で携帯。お、おまえ大丈夫か。ま、これは認知症ではないのだろうが…。
 …もしかして、これが日本の未来ってやつ。

翻訳権とブログ

 ⇒ 翻訳恐怖症 備忘録ことのはインフォーマル

とあって、また全訳してみようかなと思ったが、またid:finalventの人とかid:ululunの人に翻訳権云々と言われるのかなあと思うと憂鬱になったので、自分一人で読んでおいて他人には共有しないことにした。はっきりいって、こういうの興味ある人が多いかなあとか役に立つ人がいるかなあと思ってやったことに対してこういう茶々が入ると、激しく意欲が萎える。いいよ、そんなこと言うならやめといてやるよ、という感じ。Independentからは返事来ないし。

 「茶々」と言われてしまったのだが、単純に疑問に思うだけです。
 というわけで、その疑問がどうクリアされるか?というのが私の関心事で、それを茶々と受け止められると…というわけです。
 ブログ界のことが私はよくわかってないのですが、以前、知識の泉さん?だったか、どうも、エントリがパクリ?というのを問題にしていたのもことのはさんだったのではないかと記憶しているのですが、そのあたりの著作権の考えかたがよくわからないのですよ。
 翻訳うんぬんはちょっと置くとしても、全訳っていうことは、コンテンツとしてはかなり等価なわけですよね。だからそれを全文自分のブログにぺとっと貼ってしまうのは…私は変じゃないかと思うのだけど。引用にもならないのでは。

下から続き(ブログにオリジナル無断翻訳はあり?)

 ⇒翻訳恐怖症 続き(パクリの非難基準)  備忘録ことのはインフォーマル
 ということで、返信ありがとうございました。
 というわけで、ご関心あるかたは上リンクから。
 で、私の考えなのですが、以下の基準は、私の感覚では、おかしい(正しくない)と思います。
 

  • 全文の場合は、外国語からの翻訳など、新たな著作権が生まれるだけの充分な価値創造を行なっている。

 

 もちろん、全文翻訳はそれ自体で翻訳著作権が生じるわけで、たとえば、翻訳されたエッセイを全部ブログにコピペしたら、翻訳著作権の侵害になるわけです。

 が、それ以前の部分なのです。
 翻訳というのは、「誤訳」という言葉があるように、オリジナル・メッセージが意識されるわけです。誤訳とは何が「誤」りかというと、語学的な問題よりも、オリジナル・メッセージが誤って伝えられることが問題です。で、ですね、ということは、オリジナル・メッセージのまさにオリジナリティこそは著作権ではないでしょうか?
 そこで、

 パクリとして非難すべきではないと自分が判断するもの、あるいは自分の記事におけるパクリ基準(仮に著作権的にグレーであっても)

 全文翻訳をブログに公開するのは、著作権的には、クロではないかと私は考えます。
 この分野の法律に詳しいかたの言及があれば、以後参考にしたいと思います。
 それまでは、私のほうも、「finalventが茶々」と言われるのもなんなので、以後、松永さんのブログについてだけは、言及を控えるようにします。

近未来的には多言語ブログは…

 こんなふうに。
 ⇒日本の小泉は緊張を緩和するのが目的とされたサミットのために韓国に到着します。
 オリジナルは⇒Japan's Koizumi Arrives in South Korea for Summit Aimed at Easing Tensions
 に、しても、リンクなわけですが。